気付けば今はPILOTの万年筆ばかり使っている。品質が一定で、想定したとおりの字幅で選びやすいことがあるが、良好なインクフローや国産であることの安心感なども大きい。デザインにはあまり拘らず、実用性を重視したい。
最初の頃は、そのインクフローの良さやインクの性質がMOLESKINEと合わないために避けていたが、4年ほど前に外出先、仕事で使うのに都合が良さそうということでCaplessを使うようになったのがきっかけである。昨年になって、色彩雫にも手を出してみたくなって安価なCocoonで色々やってみて、その後集中的に数本を入手した。
最初のCaplessは、仕事で打合せのノートを録ったり、手帳に記入することなどに多用している。インクはしばらく純正のBBを入れていたが、今は色彩雫の朝顔で、はっきりとした青が仕事で使うのに丁度良い。
そのCapless以外は自宅用途だ。もう1本中字のCapless、エラボーが中字軟と細字軟の2本、カスタム74細字軟の4本。これに純正の赤インクを入れたCocoonがあるし、他にも何本かCocoonやプレラなどがある。
基本的に中字は原稿用紙など大きめの字を書くときに、細字はノートの罫に書くときなどに使う。インクは色彩雫や純正の各色、他のブランドのものなど少し種類がある。
今は、中字には月夜と深緑を入れ、細字には純正ブルーとParker QUINKのブルーブラックを入れて気分で使い分けているが、飽きたり別の色を使いたくなったらそれに変えたり、眠らせてある他の万年筆を復活させて使うこともある。たまに黒インクでの筆記が必要になったりもするが、そういう場合は付けペン式に先端にインクを浸すだけで使った後、洗ってまた眠らせておいたりする。
自宅用は、基本自宅用だが、稀にスーツのポケットに挿して持ちだしてみたりもする。だがキャップを外して尻軸につけて書くという動作が目立ちそうで、キャップをつけずに使ってみたり、目立たぬようにコソコソ使ってみたりしている。誰に叱られるという立場でもないのだが、Capless以外はまだ勇気が出せないのである。