公式筆記

投稿者: | 2017-04-15

「公式筆記」という言葉が念頭にある。
そんな言葉は一般には使われていないと思うが、自分が何かの意思表示を筆記によって表すときに、この筆記具を使って、このインクを使って書かれたものだけが偽りのない正式なもの、というような意味である。とりわけ、万年筆のインクの話である。
しかし、よく考えるとどんなものを使っても公式も非公式もない。公文書などの正式な文書には黒のボールペンなどで書くのが常識的で、万年筆を使うなら顔料の極黒辺りを使っておけば正式な書類としても多分問題ない。
もう少し緩い段階で、これがまさしく自分が書いたもので、しかも巫山戯た内容ではないということを表すのに適したインクはどれなのか、というくらいの意味に考えた方が良い。
巫山戯て書くわけではないとしても、明るい系統の色というのは、そういう公式筆記という意味にはなりにくい。グリーン系、紫系、明るい青などはそれだ。
結局、結論としては青、黒、ブルーブラックの系列の色でなければならない。そうただその条件を満たすものということでは複数あるし、今普通に使っているそれら系列の色のインクは全て公式筆記色としても良いと言えるので、あえて一つに限定することもないのだろうと、そういう考えに至ったところである。