以前からずっと、万年筆の字幅は国産の細字程度が好みである。画数の多い漢字などがノートの罫幅にきちんと書けるからである。中字より太いと潰れてしまって、判別できない文字になったりもするので選択は細字が中心である。
男女問わず、万年筆に限らず筆記具の字幅は細字が好まれる傾向にある。シャープペンシルも0.5mmが標準だと思うが0.3mmや0.2mmなども好まれている。ボールペンでも0.3mmやそれ以下のものもよく使われる。小さな字が書けたり、漢字を書くことを考えるとどうしても細い物のほうが便利ということになる。シャープペンシルでは最も選択肢の広い0.5mmが便利だと思う。
それは今後も変わらないとは思うのだが、シャープペンシルでは0.7mm、0.9mmやそれ以上を好む人も増えている。万年筆では趣味の人を中心に中字や太字を好む人も多い。店頭などでは、中字が最も用途が広いなどといって勧められることもあるのかも知れない。
ノートの罫よりも広い幅の所、原稿用紙の升目に合わせた大きさくらいで書くならば、中字・太字のほうが都合が良いこともある。細字よりフローも良いのでより万年筆らしく軽い筆圧で使えるということもある。
自分はこれまで、中字も使っているが、ノートのA罫幅程度であれば、国産の中字クラスなら概ね問題なく使えると思い始めている。潰れる字は、逆に省略するということで遊び楽しむと構えれば、きちんとした字をきちんと書く必要はない。その字だと判別できれば良いのであるから。
そういう使い方を考えて、もうすぐ初めて太字という階級にも手を出してみようと思っている。