制水弁と制水弇

投稿者: | 2018-10-04

外を歩きならがら注意して見てみると、様々なマンホールがある。雨水、汚水のが多いと思うが、ガスや通信線などもある。上水道の経路の途中にはおそらく水流を制御するための制水弁というのがあって、たいていは直径20センチくらいの小さな鉄の蓋が設置されている。
よく見ると、「制水弁」という表記に混じって「制水弇」という表記が刻印されている物もあった。「弇」の字は「えん」と読み、蓋や覆いなどの意味があるらしい。第三水準の文字で無論常用漢字などではない。
「弁」の旧字は「辨」のはずで、「弇」には弁の意味はないようなのだが、Webからの情報によるとこの字を当てて「べん」と読ませているようなのである。字形が似ているので当てられたのか、昔の慣習なのか。
そんなことを調べていると、手元の三省堂国語辞典第7版には、「弁」の項に古いマンホールで「弇」と表記されている物があるとの注記があった。新明解など他の辞書にはそういうことは書かれていない。