WZ EDITORは、以前からプレーンなテキストファイルの他に文字の大きさや配置など体裁を整えた形式の文書も扱えるようになっている。
WZ10のヘルプ内にある解説によると、1997年のWZ3の頃が最初であるようなので、20年以上も前からということになる。このときのWZ文書、WZ4のTML文書はバイナリで、以後JISテキストを経てWZ10のJテキストに至る。
エディタはテキストファイルを扱うもので、体裁文書はワープロソフトの専門分野と思っているが、WZではとにかくそういう文書も扱うことができて、ある程度ワープロ的な要素も備えている。Jテキストでは、文章中心のHTMLへの出力を念頭に置いていて、エディタで入力して整形したものをそのままHTMLとCSSに出力することができる。
ただし、HTMLが書けるならWZを使って最初からHTMLを書いた方が手っ取り早いし確実で理解しやすい。WZでの体裁文書はイマイチ、仕組や書式の設定方法、表示や出力の方法が難しい。
WZは以前から、文章を中心としたHTML作りには力を入れている。文章を書いてそれを形にするということにおいては、ワープロソフトの一太郎と向かう方向性は似ていて、文章書きツールとしては一流であり、あえて体裁テキストを使わない場合でも、文章書き、原稿書きに向いていると言えるのである。