ワープロ専用機では、1行の表示文字数が40字というのが標準だった。A4サイズの用紙に10.5ポイントの大きさの文字で印刷する標準の文字数がその40字でもあって、余白に余裕を取ると概ね丁度良い文字数だし、文字のカウントにも都合が良い。10行で400字詰め原稿用紙1枚分に相当する。
自分の入力環境に対する考えは、その頃からのワープロソフトの考え方に染まってしまっているので、横書きの場合は1行40字の表示でなければ感覚が合わない。右端で折り返すなどではダメなのである。
A4用紙に印刷をする場合は12ポイントなら40字で適度だが、10.5ならもう少し字数が入ることもあり、ワープロで印刷する場合は適度な余白を取って、40字にはこだわらなくなった。それでも文章の入力環境は1行40字でなければならない。
テキストエディタの表示フォントを等幅にするなどして、その40字表示はきちっとできる。原稿を書くという用途も考えられているため、そういうことができるようになっている。プログラミングがその用途の中心となるエディタ、海外産のエディタなどではそれができるかどうかは怪しい。
プロポーショナルフォントだと字幅が変わるのでそれができない。ワープロでも、Wordなどだときっちりそうなるかどうか難しい。
かつてのワープロソフトから来た考えや表示の原則の環境が再現できるようなものは、老舗エディタや一太郎などくらいしかない。