PCで文章を書くためには、満足するための様々な要件を満たすように環境を構築する必要がある。
たとえばIMEがその一つ。優秀な辞書と変換エンジンを備えているものとして、やはりATOKが良い。自分としてはカスタマイズ性が高い物で、独自の配列を使えるように出来るものでなければならないので、ATOK以外ではもう一つGoogle日本語入力がある。
書くためのソフトウエアとしては、テキストエディタも重要で、これはメモ帳などシンプルなものよりは原稿書きをサポートする機能を備えた高機能なものが良い。自分はWZ EDITORを常用しているが秀丸も良い。和文の原稿書きに合う機能を備えているか否かは、縦書きに対応しているかどうかが一つの大きなポイントとなる。
ワープロソフトで言うなら、和文ワープロとしての老舗の一太郎である。あえて説明するまでもないかもしれないが、印刷のレイアウトの柔軟性も高く、小説を書くのに適した機能が充実してきているので、エディタが無くても原稿を書く段階から文書としての仕上げまでの一連を熟すソフトとして一番理に適っている。Wordはそれに及ばない。
PC本体の特徴や性能ということも文章書きに影響はあるが、ハードウエアとしては、要はインターフェースの問題である。
たとえばモニターは、文章書きだけのことを考えると特別大きなサイズのものでなくても良いが、Web閲覧や画像・映像編集など他の作業やPCを配置する物理的な作業環境のことも考えるて一般的には20吋以上の大きさのものが望ましく、光の反射が抑制されたノングレアのものが疲れにくい。メーカーの関係は色合いなどの好みによるところだが、基本的には国産ブランドの物が安心できる。
キーボードも重要である。自分はASCII配列が合理的な配列になっていて良いと思いそれを使うことにしている。ローマ字入力しか使わない、仮名入力は使わないならば、JIS配列キーボードでなくても問題ない。
製品としては、キータッチが優しい東プレのリアルフォースが良い。Cherry軸なら赤軸が良さそうである。
PCは、文章を書くだけの物ではなく、他にも用途があるはずで、むしろ文章書き以外の用途のほうがメインであろうと思うので、必ずしもそういう環境が最高とは言えない面もあるが、このような要件を取り入れることで文章書きにも適した環境となるのである。