CASIOのJS-20DBとSHARPのEL-N942を所有している。機能の差はメーカー間の差であるが、ハード部分としてキーの違いもある。
使ってみて感じるのはキータッチの明らかな違いである。キータッチをPCのキーボードのCherry軸に例えると、CASIOのそれは赤軸でSHARPのそれは黒軸である。SHARP機のキーは押下圧が必要で、自分にとってはそれが重い。黒軸は慣れると底打ちまでせずに打鍵できるようになって快適になるが、今のところSHARP電卓ではそれに至っていない。
メインキーの大きさは、CASIO機が10mm×13mmであるのに対し、SHARP機は11mm×14mmと縱横それぞれ1mmずつ大きい。たったそれだけの差ではあるが、これも自分にとっては小さいキーであるCASIO機のほうが確実に打鍵できる。SHARP機は前述の押下圧が高いこともあり、きちんとキーの中央を打鍵しなければ入力ミスになり、それが上手くできないのである。つまり、慣れの問題も大きいが、自分はSHARP機では入力ミスが発生しやすい。
キーの横方向の間隔はCASIO機が約5mm、SHARP機が約4mmであって、CASIO機のように離れているほうがはっきりとキーの位置の区別が付きやすく、入力ミスを軽減できる。
キートップそのものはどちらも刻印の消えない2色成型キーであるが、CASIO機のほうは税込税抜など漢字表記のキーのみはプリントになっているようである。SHARP機は税込税抜もきちんと2色成型なので技術的に漢字刻印キーだからできないというわけでもないようなのだが。そこの違いは少し残念である。