カートリッジで使うべき万年筆

投稿者: | 2019-07-10

PILOTの万年筆、Caplessやエリート95Sなどを使うことがあるが、どうもコンバータで使うのに馴染まない。これらの万年筆で使えるコンバータはCon-40などがあるが、差口が深すぎてインクの吸引量、残量がほとんど見えない。確認のしようがないので、不意にインクが切れたりして、出先などで使う場合は困ることがある。
かつては、CaplessでCon-20のコンバータを使っていたが、これはそもそも吸引量が見えない仕様なので同様にインクの残量が見通せなくて使うのに苦労したことがあり、今はカートリッジで使うようにしている。
カートリッジは、Con-40などよりインクの量が多く、半透明の容器に入っていて、万年筆に取り付けても上部まで見えるので残量がわかりやすい。
コンバータは上部にピストンスクリューのツマミ部分があるが、その部分にはインクが入る場所ではないので、透明のインク部分が差口部分で隠れてしまうと残量がほぼわからなくなってしまうのである。
折角の万年筆なのでコンバータを取り付けて好きなインクで使いたいところだが、こういうことの対策のためにはカートリッジで標準インクを使うほうが安心である。
裏技として、注射器を使い空のカートリッジに任意のインクを入れるという方法もあると思うが、無論推奨されない。一度使った(PILOTの)カートリッジは押し開けられた蓋部分が残っていて、それを再度押し込むことになるので、変な押し込まれ方となり内部で詰まったりするのではないか。既に開いている蓋をもう一度押し込むので、差し込む時に本体の差口の蓋を押す部分を傷めたりする可能性があるようにも思う。
自分の場合は、色彩雫なども使うが、結局一番実用的に使うのは標準インクであるので、それなら少し割高とはなるものの、カートリッジで良いのではないかと思うのである。