階層付テキスト

投稿者: | 2019-10-15

WZ EDITORには、古いバージョンから既にテキストを階層で解析するアウトラインの考えがあった。本来の目的は文章解析というよりはプログラムのソースコードを構造的に解析することだったかもしれないが、HTMLの見出し階層構造も含めて、テキスト内容のアウトライン化が可能になっている。
普通のテキスト文書では、行頭に「.」がある箇所を見出しとして認識し、「.」の数が増えれば階層が順に深くなっていく。見出し行を色分けして見やすくしたり、アウトラインモードにおける見出しとして抽出したりする。
これは実際便利である。HTMLのh1~h6の階層が理解できれば、それと同じような意味のことを普通のテキストでもできると思えば良い。「.」以外の他の記号文字でも見出し語記号として扱うようにすることもできるが、あえて変える必要もないので、自分はこれを使うことにしている。「.」は記号としては目立ちにくいので邪魔にならない。
WZでは「WZ標準」としてこの「.」が先頭に付いた行を見出しとして認識する仕組みになっているが、サクラエディタでもアウトライン解析の手がかりの一つとして「WZ階層付テキスト」が初期値リストに入っている。
秀丸では、行頭文字として「.」や「..」を順に指定してやることで、WZ階層付テキストが実現できて、秀丸でもアウトライン解析にも適用できる。
「.」が先頭にある行は見出し行として、強調表示や色分け表示をすると、どこが見出しなのか目立ち見やすい。見出し文字列を強調する色分け設定が見つからないエディタの場合でも、強調表示キーワードを正規表現で「^\.+.*$」などのように指定すると、行頭に「.」が1つ以上繰り返しであって、その後の任意文字列を含めて行末までが見出し部分として認識され、色分け・強調表示されるようになる。