文書の印刷

投稿者: | 2020-02-19

初めて文字を「書く」以外の方法で目に見える形にしたとき、自分の意図した文字・文章がワープロ専用機の画面上で表示されるのも嬉しく面白いものだったが、プリンターでそれを印刷して用紙に活字のような綺麗な文字で表現されるということにも熱狂して、そこからワープロで書くことを楽しむようになったものだった。
文書作成や文章書きでは、最終目標として印刷する、用紙に出力するということがあったが、いつしか画面上で表示されると言うだけでも満足できるようになってきた。
それは印刷には時間や手間がかかるというのもあり、用紙のコスト、ワープロで言えばインクリボンや感熱紙のコストというのもあるが、ペーパーレスで文章が作成できてそれが何度も呼び出せて管理できるというのもまた面白かったのである。
パソコンを使うようになってからも、用紙に出力しないで完結するというやり方は割と自分の中では主流になっていたし、それは今でもそうである。ワープロは印刷する文書を作成するアプリケーションだが、文章を書いて画面で見るという流れの中では、テキストエディタで印刷を前提としない作りにすることもまた主流なのであった。
そういう運用を長く続けていた時期があったが、ある時からまた印刷するというプロセス、用紙に出力して完成品を見るという方法も悪くないと思い、プリンタで出力するようにもなった。実際、特に仕事では書いたものはたいてい用紙に出力して、全体のバランスなどを見ながら調整したりする。誤りを見つけては修正して出力しなおしたりもする。
だが、やはり依然として画面上で完結させてしまうテキストが少なくないのも事実である。例えばこれのように、書いたものをWebのブログに上げるので、用紙にするプロセスが必要ない。最終結果としての印刷を前提にしていないのである。そういうテキスト、文書が多いと、中々印刷の機会がない。
ただ、自宅にはプリンタがあって、使っていなくてもメンテナンスのためにインクが浪費されるのでたまに使わなければならない。定期的に必ず出力する予定のものはあるが、それでも間が開いてしまう。実際、家庭においては意識して何かプリンタを使う場面を考えないと、本当に使う機会に乏しい。撮影した写真を印刷するというのも一つだし、年賀状もあるにはあるが、それは年に一度である。プリンタとしてだけではなくコピー機としての用途でも良いが、とにかくそのプリンタを動作させる機会をもう少し頻度を高くしたいと思い、これまでも時々やっているようにこの書いた原稿を印刷して簡単に推敲するのである。
いや、推敲だけなら一太郎の文書校正機能や読み上げの詠太でも十分に高度なことが出来るのであるが。
本当はある程度各色が含まれる文書の方がいいのかもしれないが、これは仕方がない。そしてやはり、今回もメンテナンスでインクが浪費されている動作である。