作業終了時

投稿者: | 2020-02-22

使わない時は電源をオフにするというのはだいたい全ての機器に当てはまる使い方なのだが、PCに関してはそういう常識とは異なっている。作業の再開がなるべく早くできるようにいわゆるスタンバイ状態にしておくのが普通になっている。
自分も元々使わない時は電源オフという感覚があるので、ワープロ専用機などは横面の電源スイッチをパチンと切って終了していた。ワープロ専用機ではメモリ機能があるので、保存していなくても最後の作業については自動的に内容を維持してくれていた。
PCになると、電源をオフにするのも少し手間が掛かる。電源ボタンを押せば勝手に電源がオフになるというわけではない。長押しして強制終了することもできるが、そうすると作業内容が保存されないばかりか、Windowsが正常に終了しない状態で電源が断たれてしまうことになるので、次に起動する時の障害の要因になりかねない。PCではそういう電源の切り方はどうしても他に手段がないときの最終手段としてあるだけである。
PCでは、通常はWindowsのメニューからシャットダウンするコマンド操作をして、Windowsなどの動作をきちんと終了してから電源を切るようになっている。
当初、毎回作業を中断する時などはたいてい律儀にシャットダウンをしていたのだが、Windowsにおいての作業終了時の考え方が変わったり、SSDのドライブにしたことなどで、毎回シャットダウンをすることはあまりしなくなった。
シャットダウンしてまた起動すると時間がかかるというのもあるが、最近のWindowsにおいては、シャットダウンは推奨されておらず、スリープなどのスタンバイモードが推奨されている。SSDのドライブではそもそも起動も速いが、アクセス回数はなるべく減らしたい。シャットダウンして再び起動する時にBIOSのパスワード入力などのプロセスもあり、時間も手間もかかる。以前のPCではその起動の度にエラーが発生して困ったこともあったことなどで、通常作業終了時にはスリープ状態にするのみになっている。
最近はそれでも、シャットダウンからの起動も時間的な問題はないこともあって、丸一日使わないことが予想されるときなどは待機電力を節減するためにシャットダウンすることも少なくない。Windows 8や10では、シャットダウンしても以前のWindowsの休止状態にある程度近く、一部を保持したままらしい。完全にリセットするためには、リブートをするか完全シャットダウンの操作をする必要があるが、その操作をするのは、もっと長期間使わないことが予想される時、例えば正月休みなどで仕事のPCを何日も起動しないときなどにそうする。
無論、Windows Updateその他でリブートを求められる時はそれに従うので、そういう機にはリブートは適宜行うのであるが、そういうことがなければ、基本的に起動している状態のままなのである。