我が国では特に戦後に外来語を多用して、書くときも英字やカタカナで表記したりするのが格好いいと思われているが、きちんと末端までその意味を浸透させるには和訳した語を使うことが必要である。戦前くらいまでは多くの物が和訳されて通用した。和訳することができるだけ多様な語彙がある日本語の存在が日本の文化や学術技術の発展を支えてきたと言われている。
そんなに大きな事ではなくても外来語・カタカナ語をなるべく使わないようにすることで十分に意味が通るし、いちいち面倒な外来語を理解して覚える手間を避けることが、再び新たな文化の興隆にもつながるかもしれないとの考えもある。
特にPC関連での用語はカタカナ語が特に多いので、和訳した語に置き換えることが出来ないのかと考えている。
パソコン=パーソナルコンピュータ=個人電脳機、個人用電子計算機。
キーボード=鍵盤
マウス=鼠型入力装置
だが既に一般化して定着している語については、あえて和訳することのほうが労力を産み面倒でもある。
ハードウエア=機器
OS=基本ソフト
アプリケーション=応用ソフト
そもそもソフトウエアは何と言うべきか適当な語が思いつかない。プログラム=手順なので、基本手順や応用手順ではわかりにくいし、ソフトウエアやプログラムについては造語が必要かも知れない。
いや、単に機能という言葉で良いのかも知れない。基本機能、応用機能、あるいは応用機能製品など。
ブラウザ=閲覧ソフト、閲覧機能製品
ワープロ=文書編集機
テキストエディタ=文字(列)編集機能(製品)
日本語入力システム=かな漢字変換
ファイル=文書、資料
データ=資料
フォルダ・ディレクトリ=抽斗、文書挟み
キーボードの各機能については、和訳も可能と思われる。
Enter=改行・実行
Esc=取消
Tab=桁揃え
Caps=大文字
Shift=切替
Ctrl=制御
Alt=代替
Del=削除
BS=後退
Ins=挿入
Home=先頭
End=末尾
Pageup/Down=改頁、前頁
PrtScr=画面複写
という具合である。