日本語か和文か

投稿者: | 2020-09-22

http://aptpriority223.sblo.jp/article/181858404.html
以前にも同じ趣旨で書いたとおり、自分たちが自分の言語のことを「日本語」と呼ぶには要件的なものが必要である。国際的な見地から「日本語ワープロ」とか「日本語入力システム」と呼ぶのなら問題ないと思うのであるが、日本人が日本にいる立場でそういう呼称を使うのには違和感がある。学校の授業も「日本語」ではなくて「国語」である。
従って、なるべく使わないようにしている。
「日本語ワープロ」「日本語ワードプロセッサ」は、「日本語」の部分を「英語」と置き換えてみても違和感がある。「英語ワープロ」とは言わずに「英文ワープロ」というのだから、ここは「和文ワープロ」と言いたい。
「日本語入力システム」は、言語を入力するのではなく、その言語の文字や文章を入力するのであるから、ここも例えば「和文入力」あるいはその方式の名称の「かな漢字変換」と言うべきである。無論、「Google日本語入力」はそういう名称なのだから仕方がない。
キーボードについても、「日本語キーボード」「英語キーボード」と言うのは引っかかりがある。かな漢字変換と同様に、日本語や英語として言語を入力する装置ではなく、その言語の文字や文章を入力する装置であるから、「和文・英文キーボード」などと言った方が良い。実際、タイプライターは「英文・和文タイプ(ライター)」と言っている。
だが「和文キーボード」などと言っても、今度は文章だけ入力するためのものでもないなどとも考えられるので、規格の名称というような意味も含めてそのキー配列に着目して「JIS配列」「US配列」と言ったりする。