マクロが使えない

投稿者: | 2020-10-03

エディタの機能の中で、最も手強いのがマクロである。
ある程度高機能な多くのエディタに搭載されている機能である。キーボードの操作を記録して自動作成されるキーボードマクロや、他人が作ったマクロを組み込むことは比較的容易に出来るとしても、ソースコードを書いてゼロから作り出すには、プログラミングの知識が無ければ自分で自由に作ることは出来ない。初心者にはまず無理である。
それでもきちんとしたヘルプだとかテキスト、サンプルが充実しているとか、そういう事情があればある程度のものは自分で作れるかもしれない。実際、過去にはそういうテキストなどを参照して一太郎のマクロで簡単な物を作ることが出来た。
しかし、ExcelなどのVBAに至っては、テキストも多いはずなのにどうしても何をどうして良いのか分からない。
秀丸のマクロも、WZ EDITORのマクロも同じで、だいたいテキストがあっても本論から入るのでゼロからそういうものを作り出すことがだいたいできない。
秀丸の場合は、コミュニティのようなものもあって、たくさんの人がたくさん作ってくれている物があるし、古い物でも最新の秀丸で動作するのでまだそういうマクロを組み込んで使うということもできるが、WZの場合は仕様が変わってしまって古い物は動かないらしく、公開されている物も少ない。かつては半公式的にかなり大がかりなものが公開されていて、それがあたかも新しいアプリケーションのように動作してそれはどれも本当に役に立った物だった。
WZのマクロはC言語と同じ物と言っても良いらしいとのこと。と言うことは、C言語を扱う知識と技術が無ければマクロなど扱えないということでもある。普通の人には無理である。
他のエディタも同様で、作られたマクロはほとんどまとまって探し出すことは出来ない。
だが幸い、WZは高機能でそういうマクロで作られていたような機能が標準のコマンドとして組み込まれたりしているので、ほとんどの場合マクロの世話になる必要がない。マクロを使わなくても、だいたいやりたいことが出来るようになっているということである。
実際、マクロを使って何がしたいのかというと、そういうものがない。エディタでなくても他のアプリケーションでも、マクロを使えば何がどこまでできるのかということや、それを使って何をしたいかというのがほとんどない。
本当は、エディタで書いた物を自動的にワープロソフトの指定箇所に取り込んだり、ブログやSNSに自動的に投稿したりということができればと思うことはあるが、無論そんなものは不可能である。ブログなどのAPIに関する知識も必要であるし、そんなエディタの枠を超えることがマクロで実現できるのかどうかもわからない。
いつかそういう機能が標準として付加されるかも知れないが、多分当面はそういうことにはならないし、そういう機能はあれば良いと思うだけで、実際どれだけ使うのかといったらマクロを作成する労力とつり合いは取れないだろうと思う。
自分の使い方は、こういうブログの原稿書きなどが大半であるので、標準機能の範囲の中でちまちまとやっていれば良いのである。
GREP検索・置換とあとは正規表現が少し使えれば、とりあえずそれで良い。