等幅の必要性

投稿者: | 2020-10-24

Windowsのフォントには、プロポーショナルという字毎に字幅の違うものと全角半角の違いだけで文字幅が同じ等幅のフォントがある。
自分はとにかく基本的には等幅のフォントが好みである。各行で字が揃い、字数がきちんと把握できる。エディタで原稿を書いたりするのには等幅のものでなければならない。
だが、中々そういうエディタでの表示に適した等幅のフォントというものがない。等幅のものがあったとしても表示が汚かったり、幅や字間が適切でなかったりする。
ワープロソフトのインストールなどと共に等幅のフォントがインストールされたりして使える状態になる。印刷時は綺麗でも、画面表示は美しくないものが多く、そんなフォントで作業をするのは不快である。
ただ、Windows 8.1とかそれ以降の環境になって、フォントを綺麗に表示するアンチエイリアシングの性能が進化してきて、テキストエディタでもそれに対応できるようになってきた。常用する秀丸もWZ EDITORも対応し、表示フォントが綺麗に表示されるようになってきたのである。
エディタ用のフォントとしては、当初からずっとMS明朝あるいはMSゴシックを使っていた。言わずと知れたWindowsの標準フォントの一つであるが、どのフォントサイズでもとにかく視認性が良く、安心して使える。
アンチエイリアスがない状態ではIPAゴシックを使い始めたりもしたが、表示の綺麗さではMSゴシックのほうが良く、長らく結局はMSのフォントを使っていた。
しかし、4年くらい前に他にもとにかくそういう表示が綺麗なフォント、特にエディタの入力環境で使える物、オープンソースなどで入手性の良い物はないかと探し回り、Miguフォントを見つけた。等幅のMigu 1M/2Mを使っている。モダンな雰囲気のゴシック系フォントで視認性が良く、エディタで適切なサイズで表示させると見やすい。HTMLをたまに書くくらいだが、コーディング用途としても見やすい。WZや秀丸ではアンチエイリアスも効いて綺麗に表示される。
アルファベットや数字の判別性も良いのだが、半角円記号がバックスラッシュになってしまうのは仕方のないところかもしれない。
ただ、アンチエイリアスありきというところもあり、それがきちんと機能するなら、他の等幅フォントも同様に綺麗に表示されるので、実際今はかつて表示が汚くて使うのを断念したようなフォントであっても問題ないのかも知れない。