大容量データの保存媒体としては、ハードディスクがその主流にあった。ずっと以前は、HDDは高価であったので、フロッピーディスクやMO、CDやDVDがよく使われた。そしてUSBメモリやSDカードなどのフラッシュメモリがそういう可搬の媒体の後継となり、もうそれから何年も経ってSSDが登場した。
主記憶装置としては、当初は信頼性などの点でなおHDDが主流だったが、技術の向上などもあって今は普通に市民権というか、その用途としても多く使われるようになってきたし、外付けの記憶媒体としても次第にHDDに代わり主流になっていくのかもしれない。だがまだHDDと比較すると価格はやや高い。
自分も何年か前から、ノートPCの主記憶装置としてはSSDのモデルを選ぶようにしている。可動部分がない分、物理的に壊れにくいだろうと思っていたが、読み書き回数には制限値のようなものもあって、それなりに時間が経てば壊れるらしく、実際SSDがダメになってWindows 7の頃のPCは使えなくなった。
今はTBWという単位で、どれだけ書き込むことが出来るかということで耐久性が現されるらしい。3年保証とか5年保証とかあり、容量によっても違うようであるが、普通かそれ以上に使っていても最低限そのくらいは持つということなので、あまり心配しなくても良いのかも知れない。
データのバックアップなどの大容量媒体としては価格の面からしても当面HDDだと思っていたが、最近ではSSDもだいぶ安く買えるようになってきた。外付け媒体としては容量の点以外ではUSBメモリと何が違うのかと思っていたが、速度や信頼性が格段に異なるらしい。USBメモリもそんなにすぐ壊れるような物でもないが、少なくともそれ以上に安心して使えるなら、今後はHDDとUSBメモリに代えてSSDという選択肢にしても良いのではないかと思っている。
HDDはドライブの形状、大きさに左右されるので一定以上小さくすることは出来なかった。USBメモリは最小であるが、小さすぎて何だかそれだけで頼りないと思うこともあった。SSDは2.5インチドライブのHDDよりもずっと小型で、USBメモリよりは大きく存在感もあるので、外付け媒体としては良いサイズなのではないか。それに1~2TBもの容量があるのだから、だいたい仕様として十分な域に達しているようにも思う。