常用漢字表の改訂などがあったら、それに合わせた最新の国語辞典を買ったりする。最新の改訂は平成22年だっただろうか。常用漢字かどうかを調べたりするのも、対応した国語辞典があればできるのであるが、情報量が多いので目的のことを調べるのに少し手間はかかるし、小型辞典でも厚さと重さはあるので、手元にあったとしても手に取って開くのが億劫に思うことは多々ある。
PCで文章を書く際、今はATOKなどのIMEがだいたい正しく変換するし、もっと簡単には、もちろんWebで調べるという方法もあるとして、書籍では同じく最新の改訂に合わせた国語表記ハンドブックとか、そういう名の類のものがあって、これが便利だ。今は大修館や三省堂から出版されていて、類似の物もあるかもしれない。新聞社が発行しているこれに近い物は、新聞用の表記のルールブックなので、少し偏りがある。
常用漢字に関することを中心に、送り仮名や筆順など、大凡国語表記に関連する基準が一通りまとめられていて、辞書ほど分厚くはないので目的とすることも探しやすくて、とにかく使いやすい。辞書とともに活用したいものであって、自分も書店で見つけてそれが最新のものであると知るとだいたい入手してそれを書き物の場所に置いて使っている。
三省堂のハンドブックは縦組み縦書きで、大修館のは横書きである。和文なのだから縦書きのほうが良いような気が自分としてはするが、これ以上は好みと、あとは収録されている内容での勝負である。
用語の意味などは、こういうハンドブックの範疇ではないので、そういう分野については国語辞典の出番となる。