今回のルータ選定も、Atermという前提があった。ISDNのTAの頃からAtermシリーズは何台も使ってきているし、無線LANルータとしてはとにかく他のメーカー品より安定堅固なもので定評もあり、家庭用製品として信頼が高いからである。
家電量販店では、他にはBaffaloやELECOMの製品が多く並んでいるが、Baffaloはシェアも高く多くの人が無難なところとして選びそうだし、こちらも最新技術に対応しているが今まで何台か使ってきてAtermに比較して故障発生率も高かった。ELECOMはスタンダードという感じがあって、さらに無難な選択肢という感じもあるし、それ専門のメーカーではないのでどうかなど、要はあまりそれを選ぶ積極的な理由がない。
その他の海外メーカーは、パワーだけあるような印象で、まず選ばない。
最新のWi-Fi6か従来のWi-Fi5かについては、基本的には5で十分であった。6の11axはまだドラフトということもあるが、PCの子機などは対応していない。下位互換的に11acも遣うことは出来ると思うが、最新規格の機種となるとやはり高価である。
実際、Wi-Fi6最上位機の6000HPはまず価格が高すぎるのと、本体が大きすぎる。対応する子機を考えなくてはならない。その下の3000HPはストリーム数が2で、11acで比較するとこれは前機種の3ストリームより少なくなってしまう。しかもこれは購入の時は子機機能がなかったようで、子機をどうするかを考えなければならなかった。
2600HP4は、Wi-Fi5のフラッグシップ機として、メッシュ接続やバンドステアリング他、最新機能に対応している4ストリーム機で、前機種よりグレードアップということになるので、これがやはり妥当である。価格も1万円前後で、同じ機種を親機子機、さらには中継機としても使えるので2台購入して使うのが良い。
これより下位の機種となると、最新機能を備えていなかったりストリーム数が少なかったで見劣りする。これまでずっとフラッグシップ機ばかり使ってきたこともあって、これらクラス以下のものについてはやはり選定の対象にならなかった。
7年前に購入した前の機種の時には、詳しい冊子の取扱説明書が付いていたのだが、今回の機種にはそれはなかったのは残念である。