Just PDFのメモ

投稿者: | 2021-03-26

PDF文書を作成するには、かつては純正のアプリケーションであるAdobe Acrobatが必要であって、これがそれなりに高価な物であった。フリーのPDF作成アプリケーションも出てきたが、これのほとんどは海外製であったり、無料での使用には制限があるものであったり、あるいは出来るPDFの品質、フォントの対応なども良くないものだったりして、中々これはどうだというものがなかった。自分もそういうものを使っていたが、フリーのものは結局提供が終わったり新版が提供されなくなったりして、継続して使用するには不安の要素が大きい。
一太郎のプレミアム以上には、JUST PDFが付属している。これは市販のソフトであるのでそういう不安な要素もなく、一太郎と共に毎年更新するならずっと安心して使うことが出来る。インストールすると一太郎にも組み込まれて、一太郎で作成した文書のPDF化がこれを使って出来るようになる。品質的にも問題ない。
問題はないのだが、使い方は簡単というほど簡単でもない。
一太郎の文書をPDF化する場合、ファイルメニューからPDF保存をする方法と、組み込まれたJUST PDFのメニューから作成する方法、ファイルを閉じてJUST PDF[作成]を起動してから作る方法とがある。
これらの関係というか、どこで設定した場合がどの使い方に反映されるのか、実はよく分かっていない。
全機能を確実に使えるのは、JUST PDFを起動して使う方法だと思うので、そこでやるのが良いのかも知れないし、手軽には一太郎のファイルメニューから選ぶのが良い。
それでも、大した文字数もない一太郎文書をPDF化したらPDFのファイルサイズが十数MBにもなってしまうようになった。フォントの埋め込みが原因か、画像の圧縮率が問題なのかと、JUST PDFの設定画面を開いて調整してみるが、ほとんどサイズは減らない。
JUST PDFのプリンタドライバの設定で解像度を下げてみても、画質は確実に悪くなるのにサイズは変わらない。
これはどういう設定だろうかとしばらくあちこちを変更して、何度もPDFを作成して試してみると、フォントを図形化して読み込んでいることが原因のようだった。この設定を変更すると、常識的なファイルサイズに収まるようになった。
他にも、読み取りパスワードの設定も意図したとおりにならないと思ったら、PDFの作成のバージョンと対応している暗号化方式の組み合わせが原因だったりと、とにかく少し設定を変更することだけでも、容易ではない。
一太郎やATOKと同様に、マニュアルもヘルプメニューから見ることができるし、ヘルプ自体も詳しいので、それを読めば大体のことは解決できそうなのだが、PDFの作成とはこんなにも面倒な物なのかと、今になって思うものである。