CtrlはAの横

投稿者: | 2021-04-29

Ctrlキーは多用する。コピペはもちろんだが、エディタなどの各コマンドのショートカットキーでも使うし、ATOKの後変換でもよく使う。後変換というのは、入力してしまって変換キーで候補を選択するのではなく、これはひらがな、これはカタカナ、これは半角、など決め打ちで確定する方法で、多くの人はF6~F10のファンクションキーを使っている。だがこれはCtrl+I、U、Oなどに最初から割り当てられていて、そっちを使った方がホームポジションから近い位置での操作ができる。意外とこの方法は知られていないか、あるいは使われていない。
これはCtrlキーの位置がそういう頻繁な操作に使いにくい位置にあるからというのも一つの理由であるかのように思う。
CtrlキーはAの左になくてはならない。多用する機能キーであるからホームポジションから離さずに打鍵できるのが最良で、Aの横にあればそれが実現できるからである。これが、標準の左下の位置だとそうはいかない。必ず左手の位置を崩さなければならない。
自分もいつの間にかAの横派になっていた。ただ、そうなった直接的なきっかけは覚えていない。少なくとも以前からCtrlキーを多用していたという状況はある。最初は、それまで使っていたPC-98のキーボードがAの横にCapsがあり、更にその横がCtrlだったかもしれないので、その時の癖がついたのかと思った。キーの入替などを行うアプリケーションAltIMEにより、CAPSとの入替をその時にもう行っていたのが、DOS/V機に変更してからもCAPSとの交換が必要でそれをそのようにしたのか。
AltIMEはしばらくずっとそれを使っていたが、WindowsのOSが変わってから使えなくなったためか、別の方法としてレジストリでの変更に変えた。キーボードも外付けを使うようになってDIPスイッチなどで変えられるものを使うようになったので、今はだいたいそれで実現している。もちろん今もRealforceではそうしている。HHKBなどはUNIX系に準拠した配列なのか、最初からCtrlはAの横になっている。
自分はこれほど便利だと思うのに、使いにくい左下の標準の位置で慣れてしまっている人が多く、むしろAの横ではダメだという人も少なくないのである。NECやThinkpadなど一部のノートPCでは、Ctrlキーが左下ではなくその位置にFnキーがあったりして、それと、その隣にあるCtrlキーをどう入れ替えるかで困ったりもしている。そのような機種はたいていBIOS設定で変更できるのだが、BIOS設定でCapsとの入替を行えるものは多分ない。
その位置が当たり前になっている人は、特に不満なくその左下の位置でそのまま使うことの方が大事であるようだ。その位置では小指の付け根部分で押下すると良いというが、少なくともその方法はノートPCのようなフラットなキーボードでは難しい。きちんと指で打鍵すべきであることを考えると、やはりAの横にあるべきと思う。
仮にその位置に不満を持っているとしても、多くの人はそのまま使っている。変更する方法があるだろうとは考えても、変に変更すると何か影響があったり、後で大変だと思っていたり、別のPCに乗り換えたときにも大変だと思うからだろう。そうなっているものを変えることは絶対にしない、あるがままを受け入れるしかないと思っている人が多いのが現状だ。
CtrlとCapsを入れ替える方法は、上記のとおり幾つかあるが、キーボードのハードウエア的に入れ替わっているか、入れ替える機能を備えたキーボードであるのが一番良い。Realforceなどは、交換した場合のキートップまで付属しているモデルもある。
ノートPCなどキーボードがそもそもそうなっているものは、他の手段によるしかない。レジストリなどでPCの設定を変更するのは、作業に習熟していないとやや難しい面もあるし、リマップソフトなどで変更するのも常駐させていなければならない場合が多く、PCのリソースを食うのでなんとなく嫌な部分もある。
MSからも、ctrl2capsとかの入替アプリケーションが出ているようなので、それを使うという手段もある。