自分が最初に使ったQWERTY配列のキーボードは、ずっと昔のワープロ専用機、東芝Rupoである。ラップトップ型の製品と、デスクトップ型のフルキーボードを、両方とも使った。感触としては、メカニカルのようでもあり、メンブレンのようでもあり、その辺は分からない。
配列は、ワープロ機能キーが周りにあるので、PCのキーボードとはだいぶ異なる部分がある。Enterキーに相当するものは、改行キーと選択/実行キーに分かれていたようで、もうあまり覚えていない。もちろんネットで検索したらRupoの画像などは大量にあると思うが。
ただこのキーボードでブラインドタッチも覚えたし、このキーボードは今思えば茶軸の打鍵感に近かったような気もして、変な安物のメンブレンキーボードよりは打鍵感が良かったと記憶している。特にフルキーボードタイプのものが良かった。初めてテンキーを使って数字入力が楽になるのも良かった。
それなりに何年も、つまりはPC-98を使うようになるまでしばらく使ったので、ほとんど全ての機能は使えるようになっていたし、だいたい機能キーの割当も見なくて打鍵できるようにさえなっていたので、これでキーボードに刻印のないPCのキーボードを習得できるだろうかという不安もあった。
ワープロ専用機のキーボードからすると、PC-98のフルキーボードは巨大なサイズのものとも思えたものだった。