無刻印KBD

投稿者: | 2021-06-26

初めてHHKBの無刻印キーボードを見たとき、こんなキーボードは誰が使うのだろうと思ったが、ずっと興味は持っていた。実際、HHKBやRealforceの墨色キーボードはほとんど刻印が確認できないので、無刻印のようなものに類すると思って、それを使ったりもしてみた結果、実際自分も刻印は不要であるかと思えてきている。
少なくとも、アルファベットと機能キーについては刻印は完全に不要な段階に達している。問題は数字と一部の記号である。これは完全にブラインドタッチができないのである。
それでも考え様で、数字も記号もその付近にあるものを打鍵して、間違っていたら訂正したらいいのである。ただそれだけだ。もちろんそれで入力効率は低下するが、黒色刻印の墨色キーボードでもほぼ同様のことをやっている。数字・記号がこのキーではなかったと、何度も入力し直して、目的のキーを打鍵する。数字より、その数字のShift操作で入力する記号などが特に自信がない。
こういうミスタイプによる入力効率の低下は、職業的にタイピングをする場合は影響が大きいと思うのであるが、自分の場合はそんなに影響がある様な作業はしていないし、そもそも数字や記号の入力の頻度が少ない。ミスタイプをして訂正したとしても、そういうものだと思えば苛々も半減するし、それで大きな影響があるとも思えない。
そんなことを考えて、いよいよ無刻印キーボードHHKBに挑戦してみることにした。
それをメインで使わないので、時々、気分的にも無になって打鍵するような時にその無刻印を使うことで、どれだけ集中度が異なるのか、あるいは逆にストレスがたまるだけなのか。その辺を検証してみたいという感じもするわけである。
そんな無刻印キーボードを普通の人が見たら、どのように思うか。
この人は余程自分の技能、いかにブラインドタッチができるのかを顕示したいのだなと思ってくれるなら、まだ悪くない。この人にしか使えないキーボードだと思ってくれたらなお幸いである。
場合によっては、刻印が薄れて消えてしまったキーボードだと思う人もいるかも知れないし、ここに自分でシールなどを貼り付けて使うための、自作キーボードのようなものだと思う人だっているかも知れない。
それでも、モノは違うがピアノの鍵盤も無刻印なのだから、それのキーボード版だと思ってくれるくらいでなければならない。
そのようなわけで、2台目のHHKBは無刻印である。
HHKBについて言えば、無刻印なら白一択である。墨は、刻印ありとなしの差異が大きくないし、それなら既存、所有のモデルとほとんど変わらないからである。
なお、一番の売れ筋はモデルで言えば刻印ありの墨色だそうである。
それを使うのはどういう場面かというと、専ら文章入力であろう。Webの閲覧をはじめとして、その他の作業には多分そう簡単には使えない。これは刻印のありなしに限らずHHKBはそういうものである。自分にとっては文章入力の専用となるしかないと思う。
やはり独立したカーソルキーがないと、PCそのものの操作には不便であるし、刻印があってキーが確認できないと、そのキー単体で操作する場合には一々ホームポジションから辿らなければならないので不便なのである。
本務のキーボードとしてのRealforceはそのままにしておいて、HHKBはBT接続で、それに適した作業中心で使う予定なのである。今までも実際そうしている。