そのような訳で、2台目のHHKBは無刻印のキーボードを選び、Bluetooth接続のキーボードとして使うことにしたのである。Hybrid Type SのUS配列、無刻印、配色は白である。
1台目で気になっていた堅め深めの打鍵感は、やはり2台目のほうではRealforce同様に快適であって、1台目は個体差か経年変化なのかもしれないと確信する次第。
2台目HHKBは45g押下圧のRealforceと感覚は酷似して、まさにこの打鍵感を求めていたという感じで、気に入っている。
無刻印であるということについては、やはり想定通り、基本的な打鍵においては全く問題がない。ブラインドタッチをしている者にとっては、刻印のあるなしは全く関係がないと言って良い。
ただし、そうは言っても数字と一部の記号のブラインドタッチは自信がないので、これについては手探り入力となる場合が少なくない。たとえば、このキーボードの初回BT接続確立時に入力しなければならないPINコード数字はこのキーボードで自ら打鍵しなければならないが、数字の位置が見た目ですぐ確認できないために、【1】のキーから順に辿って打鍵するなど、少し大変であった。記号を含んだパスワードなどを入力するような場合も、目で見て確認することができないので、そこは怪しい。コンパクトさで本末転倒になるが、数字に関してはテンキーを別に用意するなどしておくべきかもしれない。
そういう部分はあるとしても、無刻印は見た目が良い。何にも染まっていない純真無垢な感じさえするキーボードである。墨色無刻印は墨色刻印ありとの差が小さいので、無刻印を自覚するなら白色のほうの無刻印のほうが特徴的である。