ブログの原稿は専らテキストエディタを使って書いている。普段はWZ EDITORばかりを使っているが、時々秀丸も使うことがある。比較のためもあるが、概ね気分転換というか、たまに別のものを使ってみたいという欲求がその理由である。
その秀丸がアップデートされて9.11がリリースされた。
秀丸エディタとの出会いは、WZよりも前である。オンラインソフト、シェアウエアというものを知ったのも雑誌の付録として収録されていた秀丸を知ったことがきっかけである。
最初の秀丸は、まだVer.1.XXの頃だから、相当古い。高機能なテキストエディタとはこういうものだとわかり、それが市販ソフトのWZへとつながった。
秀丸は、当時からWindowsとの親和性が高く、Windowsのテキストエディタとしてはあまりにも有名で、皆使っていた。名前もアイコンもあまり格好よくはないと思っていたが、今となっては懐かしさもあり、逆に親近感もある。
WZはVer.2.0で既に縦書きに対応したが、秀丸はVer.5まで対応されなかった。その頃も併用はしていたような気がするが、その頃もメインはWZのほうだった。
WZ5になってそれをしばらく使っていたが、もうしばらく更新がされないとか、販売体制が変化したりして、WZは今後どうなのだろうと思って、そのときに一旦、秀丸メインに切り替えた。
WZで使っていたHTML作成のマクロ、WZ-XHTMLに相当するようなHTML作成環境がないとか、Grep置換には対応していなかったとか、そういう違いを気にしながらも、それからしばらくは秀丸をメインのテキストエディタとして使っていた。
おそらく、AOURを考えたときの環境も、秀丸だったのではないか。
その後、WZもまた販売状況などが安定してきているようなことも知り、WZ8の頃に再びWZを使うようになりメインも元に戻ったが、それ以降も秀丸は併用している。
秀丸は、何より動作が快適で使いやすいのである。WZに比較すると設定方法も単純明快で、画面のカスタマイズも思い通りにしやすい。Windowsの諸仕様にきちんと対応しているので、機能上の不具合に遭遇したようなことがほとんどなく、安心して使えるなど、人気ナンバーワンを誇った伝統やノウハウが活きている。
コミュニティもしっかりしていて、情報も豊富で、マクロも様々作って公開されているものが多くて、拡張性も高い。とにかく安心して使える。
カスタマイズ性の高さ故に、操作環境もWZとほぼ同様にできるので、どちらを使っても違和感なく文書作成に集中できる。
秀丸の方が優れていると思える部分も多くあり、欲張りに両方を使っているのである。
コーディングをする人などは、依然としてテキストエディタは使っていると思うが、今はAtomなどクロスプラットフォームのエディタのほうが主流なのだろうか。文章書きの人などもエディタのユーザとしてはそれなりに数があると思っているのだが、今はスマホやオンラインのツールなどを使う人が多いのか、文章書き用途でもテキストエディタを使うという人は割合的には減っているのかもしれない。