ISO-ASA

投稿者: | 2007-08-04

フィルム感度のISO。昔はASAとかDINとか、アメリカやドイツの規格名も併用された。ASAは、ISOと同じ値であって、フィルムの箱にも併記されていたように記憶している。
さて、自分が昔フィルムカメラを使っていた頃、標準的に使われるのがISO100。富士フイルムのHRシリーズではその上位に400もあったが、200や1600はそれらより後に発売されたのを覚えている。800は、その頃は無かっただろうか。

当時、室内で撮影する予定があって、高感度の1600が出たのでそれを使おうと思って事前に1本買って試して、粒子の粗さに閉口した。感度が高くなるほどそうなるという事をその時初めて知り、結局400を使ったのだ。

リバーサルフィルムは使ったことがないが、コダクローム、フジクロームという製品が有名で、ネガカラーフィルムにはないISO64のが標準的に使われているようであった。低感度で、きめの細かい写真が撮れるからなのだろう。

デジタルカメラでも、ISOに相当する感度設定がある。コンデジなどのオートモードでは、感度も自動で適切なモノを選択するだけで自分で選べないが、プログラムオートやマニュアル系のモードを備えたカメラでは、感度も任意に選べるのが普通だ。無論、フィルムカメラではフィルムを入れ替えない限り感度も変えられないが、デジタルカメラでは1ショット毎に任意の感度を設定できる。

フィルムの感度による粒子の粗さの違いは結果であって、感度は光に対する反応度だから、高感度なモノほど少ない露光量で撮影できる。つまり、低感度なフィルムでは絞り開放でもシャッタースピードが遅すぎてしまうような明るさでも、高感度フィルムを使うことで手ブレしないシャッタースピードを設定できたり、ストロボ不使用で撮影が出来たりもする為、暗いところでの独特の撮影効果を出したりできる。
自分が使っているKDXでは、ISO800までは粒子の荒さも目立たず、常用域として使用できるため、望遠撮影などでシャッタースピードが遅くなりがちなときは積極的に高感度側に設定して高速シャッターを切り、手ブレを防ぐようにしている。