US配列派 ほか

投稿者: | 2022-02-27
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キーボードの配列は、US配列が良い。
15年くらい前にUS配列派になってからずっと、それは感じている。
US配列派になったきっかけは、プログラマーや古くからPCを使っている人、いわゆるパワーユーザの多くがUS配列を推奨していたからというのが最大の理由で、JIS配列との特徴の違いによる利点のほうは、どちらかというと後付けの理由ではある。
そういう、本格的にキーボードを打鍵する人がUS配列を使っているというのだから、自分も使いたいと思った、それが正直なきっかけである。

初めてのUS配列は、HHKB Pro2である。厳密には標準的なUS配列ではないが、それでもほぼUS配列である。HHKBを選ぶに際し、当時はUS配列のモデルしか無かったというのもあるが、このHHKBでUS配列の世界に入り込んだ。
Enterキーの形状が横長で、スマートであるのがまず良い。スペースバーも大きくて打鍵しやすい。基本的にはその2点が形状における利点と思ったが、JIS配列との違いはどう克服すべきかということは気になっていた。

たとえば、変換キーがない。US配列なのだから当たり前だが、これは変換操作は基本的にスペースキーで行うので問題が無い。変換キー、あるいは無変換キーに割り当てられているATOKの機能がそのままでは使えない。これは、ATOKのカスタマイズで必要なら別のキーに割当ができることは知っていたし、JIS配列でそれだけ変換・無変換キー、さらにはひらがな・カタカナキーなどを使っていたかというと、ほぼ未使用であるという状況で、それらのキーの必要性は知れていた。

しかしIMEのオンオフをどうするかというのは問題だった。JIS配列では、ATOKで変換キーをそのキーに割り当てていたのである。つまり、その機能に関しては変換キーを多用する。この割当を何とかしなければならない。
US配列の標準では、Alt+`、のキーに割り当てられているとのことだったので、IME切替ができないというわけではないということは知ったが、その操作は若干煩わしいという感じがあり、他の人の割当なども参考にして、結局Ctrl+スペース、に割り当てることにした。結果的に、これはUNIX系の他のOSでもそうなっている割当があったりして、切替キーとして妥当な組み合わせだと思った。
JIS、USに限らず、CtrlキーはAの横のCapsと入れ替えることにしているので、Ctrlキーを使うのは打鍵しやすく合理的でもある。そもそも、HHKBではCtrlは最初からAの横のキーに設定されている。

そうしてUS配列を使い始めて、HHKBであることの欠点は別にあった。それは独立したカーソルキーやファンクションキーがないことなどである。だがUS配列であることの、もう一つの違いは記号の配列がJISと異なっていることである。
「」のキーが横並びであったり、コロンとセミコロンが同一キーのShift切替であったりと、基本的にはJISより合理的な配置となっていると思うが、最上段の数字キーに割り当てられている記号も異なっていたり、端的には()のキーの位置がJISと比べて右に一つずれていたり、そういう部分は最初のうちは慣れなかった。
ただ、幸い、記号の使用頻度はプログラミングなどをするわけではないので多用することはなく、これはUS配列だと言い聞かせて使うことでその違いの解消には時間はかからなかった。JIS配列と切り替えて使うときは多少の混同はあるものの、それがストレスに繋がるというようなものでもなかった。

ローマ字入力のカスタマイズで作成していたAOURも、JIS配列版と併せてUS配列版を作成することができて、その点も問題はなかった。
ただ、PC本体のキーボードがJIS配列だったので、US配列のHHKBを取り付けるたびに切替操作をしたり、あるいは再起動したりするのは非常に煩雑であったので、次に購入したVAIOでは最初からUS配列モデルを選ぶことにして、本体キーボードもUS配列に切り替えてしまった。

標準的なUS配列も使ってみようと、FILCOのUS配列のメカニカルキーを導入したり、最終的にはRealforceもUS配列を使うようになった。
ノートPCのVAIOも、購入するときはカスタマイズでUS配列を選ぶようにしていたが、Windows 7機のVAIOの時にはUS配列が選べないようになっていた。ただ、だからと言って外付けのキーボードはUS配列が問題なく使えるので、そう大きな問題でもなかったのであるが、さらにその次のノートPCにおいては、本体でもUS配列が選べるようなことも要件にして、それ以後はThinkPadである。

そんなふうに、数年US配列をメインにして使うものの、会社PCは依然としてJIS配列なので、結果的にはどちらの配列PC、キーボードでも特に問題はなく使える状態になっている。

しかしやはり、どっちが良いかというと、自分としてはUS配列の方がずっと打鍵しやすい。Enterキーが横長のスマートな形状で大きすぎない。スペースキーや、実はBSキーもJISのものより大きくて使いやすい。
違いをきちんと比較すると、EnterキーはJISよりもキー一つ分ホームポジションに近いという利点もあった。これは、高速に打鍵すること、あるいは疲労の軽減にも貢献する特徴である。
アルファベットの配列はJISもUSも同じであるのでそこの迷いはないが、こういう機能的・形状的な違いのせいなのか、自分はUS配列の方が打鍵しやすいと感じる。変換・無変換、ひらカタキーなどがない分、大きなスペースキーで迷わずに変換操作ができるというのも良いと思っているし、キーの中心のバランスも、US配列の方が妥当なものとなっているようなのである。

実を言えば、当初はUS配列というものが日本語OSで使えるということ自体知らなかった。英語キーボードとも言われるので、英語圏のOSでなければ使えないものだと思っていて、それを使えるようにするには大きな負担があると思って、最初から興味を持つことが無かったのである。
おそらくそういう感覚は一般には根強くあり、US配列、あるいは英語キーボードを使っているというと、わざわざ人と違うことをして単に技術の違いをアピールしたいだけだろうとか、面倒なことをして非効率なグループの人間だと思われることもあるだろう。
さらには、日本人なのに国産規格を使わずに海外由来のUS配列を使うとはけしからんと思う人も少なくないだろう。この考えには自分も納得はできるし、これ以外のものに関してはその通りと思う部分もあるのだが、配列に関しては使い比べて自分に合うのはUS配列のほうであるのもまた事実なのである。US配列のキーボードは国産のHHKBやRealforceを使っているので、国産車だが海外向けの左ハンドルを選択したようなイメージととらえたい。

それでも、実際使ってみてこのほうがずっと良いので、今後も自分はUS配列を基本にするのである。
会社PCなど、他の一般のキーボードは今後もJIS配列となって、その違いがあるのはもどかしいものの、それはそういうものだと思うしかない。

HHKBを使う機会

Hybrid Type-SのモデルでHHKBの打鍵感の良さを見直してから、長文書きにはなるべくHHKBを使おうとしている。これが快適なのである。
だがもちろん、普段メインで使うことにしているRealforceも同様に快適であって、どちらをどう使い分けたら良いのか困ることも少なくない。

基本的に、テキストエディタでの文章書きだけならHHKBのほうが打鍵感が柔らかくて良好に感じて、これを使った作業のほうが楽である。Realforceは45g等荷重のPFU L.E.で、これはまたこれで丁度良い打鍵感であるので、こっちを使った長文入力作業も別の快適さがあって好みである。
Realforceは、独立したファンクションキー、カーソルキーや、Home、Endキー、PageUp/Downキーなどがあり、カーソル移動操作やスクロール操作などが便利なので、一般的な作業はやはりRealforceのほうが快適である。HHKBでもそれらのキー操作はできるがFnキーとの組み合わせだったりするので、操作は煩雑になってしまう。
HHKBは、やはりメインキーのみを多用する操作、すなわちひたすら文章を入力するような作業のほうに向いていると感じる。

自分が使っているHHKBは無刻印だが、それは確かにブラインドタッチのための自己満足というか、刻印があっても無くても機能的な差は無い。だが刻印が無いことでキーボード盤面を目で追う意味も無いので、以前より一層画面への集中度が高くなるという効果もあるのではないかと思っている。

HHKBは、コーディングをする人、プログラマなどの人にユーザが多いというイメージがある。文章書きの人は、逆にRealforceを使っている人が多いようなイメージもある。HHKBは当初US配列モデルしか無かったはずだが、今はJIS配列モデルもあって、JIS配列モデルはカーソルキーも備えているので、それはそれで便利だということもあり、今はJIS配列モデルのユーザの方が多いという感触である。

Realforceに至っても、メインはずっとJIS配列ユーザで、そのことを反映してか、Realforce R3モデルは先行してリリースされたJIS配列以後、まだUS配列モデルは出るのかどうかもわからない状況である。多分出るとは思うが。
Web、SNSで見かけるRealforceの写真も多くはJIS配列という有様だが、HHKBで究極とされる無刻印モデルがあるのはUS配列だけだ。

自分も長くキーボードを使って文字入力をするようになっているので、キーボードは自然に打鍵できるようにもなっている。キーボードで作業をするのが当たり前になっていて、ブラインドタッチで使いこなすので、より自然で違和感が無い。

エディタのシェア

Realforceの東プレの投票ツイートによる調べでは、秀丸のシェアは10%、メモ帳が24%、その他が53%、このほかにWordが13%とのこと。53%の中に秀丸のシェアを超えるものがあるのかどうかはわからないが、Wordを含めても全体で1割は秀丸ユーザだということなのだから、それなりに凄いシェアを誇っている。

WZ EDITORはどのくらいのシェアがあるのかわからないが、少なくとも秀丸ほどのシェアはないと思われる。WZの主要なユーザは、企業や専門学校のようなところの団体利用的なものと、個人ではライターなど原稿書きの人、プログラミングより文章を書くことを目的とする人が多いのではないかと想像している。
WZはオリジナルのWindows用、Mac用のほか、Windows用でWriting、Programing、MarkDownとファミリーが揃い、それぞれ特化したユーザになっているとも考えられる。秀丸は、秀丸一つである。