それにしてもCTRLキー

投稿者: | 2022-04-15
ctrl

CTRLキーの位置はAの横でなければならない。標準の位置にあるCTRLはショートカットキーのためのコンビネーション操作をほぼホームポジション位置のまま押下するには位置的に難しすぎる。右のCTRLと組み合わせるという技もあるかも知れないが、それもまたホームポジションから手をずらさなければならない位置にあるので同様である。

ただ、意外にも標準の位置で慣れてしまっている人が多いせいか、CTRLキーの位置はWindowsの標準の、キーボード左下の位置でなければならないという人も少なからず居る。そういう人はCTRLキーを使ったショートカットの操作は一々手をずらしてやっているのか、あるいは小指の付け根の掌で押下しているのか、いずれにしてもそんなに効率が良いとは思えないし、そういう不満の声がそんなに多くないのは不思議である。

たとえば、Ctrl+Sで上書き保存の操作になるが、これはほぼ全てのアプリケーションで共通化していて、多用するショートカットであるはずだが、CTRLキーがAの横であれば小指を一つずらすだけで操作ができるし、Sもその状態で打鍵しやすいが、CTRLキーが左下にあると小指でCTRLキーを押下できても、薬指でSを打鍵するのはかなり無理がかかる。
Sキーを中指で打鍵したら良いではないかと思うかも知れないが、そういうものではない。Sキーは薬指で打鍵するキーなのである。

同様のことが他のショートカット操作にも影響する。そもそも、CTRLキーがAの横にある前提で、WZ EDITORなどのテキストエディタやATOK操作のキー定義をカスタマイズしている面もあるので、基本的にPCを使うに当たってはCTRLキーが押下しやすいAの横になければ話にならない。

自分がどうしてCTRLキーの位置がAの横でなければならない派になったのか、正確には覚えていない。
PC-98のキーボードで、CTRLキーがAの二つ隣だったことに起因するのかもしれない。DOS/V機になってから、誰かがAの横が使いやすいとか、PC-98のキーボードとも共通化するなどということでそれを真似て、Aの横のCapsLockと交換することを始めたのかも知れない。
当初はAltIMEというアプリケーションを常住させて入替を行っていた。これはもしかしたら、PC-98時代にもCTRLとCAPSのキーの位置を左右入れ替えてAのすぐ隣がCTRLになるようにしていて、その流れでDOS/V機でもAltIMEで入替を行ったのかもしれない。
AltIMEの常駐ではなく、その後はレジストリの改変で実現させているが、どっちにしても、以来ずっと長期に亘ってAの横がCtrlになるようにしている。

CTRLキーは標準位置のほうが良いという人の意見としては、それが標準だからという理由がほとんどである。それは押下しやすく操作しやすいかどうかという本来の機能的視点とは違った次元の意見であって、それが理由になるのかわからない。

会社の支給PCなどでも、最初の頃は割と自由にできたが、セキュリティのせいで制限がどんどん厳しくなって、ついに勝手にキーを読み替えるような設定もできなくなった。
CTRLキーの入替ができる外付けキーボードを持ち込むのも方法ではあるが、やはりそういう機器を勝手に持ち込むのも制限を受けたりする。
なので仕方なく、CTRLキーの位置を標準で受け入れて我慢して、効率の悪い打鍵操作をしなければならないのである。標準位置だとCtrlキー操作で小指に負担がかかるという気がする。

そんな効率の悪いCTRLキー操作と、さほど打鍵感がよろしくないノートPCのキーボードを昼間ずっと使い続けて、やっと自宅に戻ってRealforceなど打鍵感の良いキーボード、CTRLキーがAの横に設定できている環境を使ってホッとして、昼間の打鍵の感覚を正統なものに修正する毎日が続いている。
このブログ記事も、そういうホッとした環境のキーボードで書いている。