Windows 8.1が来年1月末で期限終了するとのことなので、Win 8.1で使っているThinkPad T450はまだ当面動作に問題はないのであるが、それに代わっての新機としてWindows 11搭載機を導入することになった。
14インチ画面のノートが丁度良く、それなりに安心できるスペックのものとしたいので、今回もまたThinkPadのTシリーズで、T14 Gen3 (AMD)にした。
Intel以外のCPUのPCは、自分で所有するマシンとしては初めてであるが、IntelかAMDかでの動作の違いなどは基本的にないようで、少しまた高スペックのPCとしたのである。
これまでも何台もPCを適宜更新しているし、会社でも時々PCが新しくなって乗り換え作業をしなければならないこともあって、作業の新鮮味はさほど高くない。
ブラウザの設定など多くの部分はクラウド経由で、乗り換え作業も容易にできるものが少なくないため、設定作業は思ったほど時間は要しないものの、それでも導入すべきアプリケーションが様々あったりして、時間はそれなりに必要なものである。
新機について
新機は16:10のディスプレイサイズなので、ボディの縦横比は16:9の従来機とは少し違うが、大きさなどは概ね同じである。ボディは樹脂素材とのことで少し軽くなった印象はある。国産メーカーPCのようにパッケージに様々な広告類が封入されていたり、PCにも様々多くのシールが貼られていたりというようなことはほとんどなく、あるいはPCに最初から様々多くのソフトウエアがインストールされていたりするようなこともなく、シンプルな製品という感じではある。
本体キーボードのストロークが浅くなり、従来のThinkPadのキーボードと比較して悪くなったと言われているような状況もあるが、ノートPCとして普通のキーボードに近いものになったという印象である。自分はたいていドックに接続したりしてHHKBやRealforceのキーボードを使うので、本体キーボードのお世話になることは、実は多くない。
ThinkPad特有のトラックポイントももちろん健在であるが、実はドックでの利用が多いこともあって自分はあまり得意ではない。
タッチパッドのほうを使うことがあるが、これの手触りは良好である。
Windows 11で新OSということになるが、さほど迷いはなくセットアップ作業を進めることができた。Windowsは、ローカルアカウントを作成してから、MSアカウントに切り替える。Win 11のHomeだとこれが通常の手段ではできないらしい。
結局MSアカウントにするのになぜ一度ローカルアカウントで作成するかというと、ユーザ名のフォルダが実名のフォルダになってしまうのを避けるためである。今後のOSでPro OSでもそれができないということになるなら、もう仕方がないので最初からMSアカウントでセットアップするしかない。
Win 11のインターフェースは、洗煉されたWindows 10といった感じ。全体的に設定項目の操作はわかりやすくなったという気がしていて、さほど迷うことなく目的の設定に辿り着いている。
UEFI/BIOSの画面もマウスが使えるようなインターフェースになっている。BIOSでは、せいぜいパワーオンパスワードの設定を触ったくらい。
アプリケーションのインストール作業を進めつつ、やはりAMD Ryzenだからという問題はなさそうである。高スペックということもあって、自分の程度の作業ではファンはほとんど動作しない。インストールなどの最初の作業は少し負荷が高いのか回転が上がっていた程度でブラウザでのFHD動画閲覧などでも、全く動じない感じである。
ただし、Windowsの起動までは特別高速とも思えない。これはWindows 11が全てそうなのかどうかはわからないが、それなりに待たされる。ログインが完了してからの動作はもちろん、基本的に快適である。
新機もしくはWin 11に起因する色々(当初)
しかし、現時点ではまだ22H2への更新対象にはなっていないようであるのか、Windows Updateでもまだ表示されず、導入時の21H2のままである。
少し前に到着していたUSB-Cユニバーサルドックは、前の記事のとおりT470SではUSB2.0のポートやオーディオジャックが機能しなかったが、新機T14 Gen3への接続では全て問題なく動作するようで、その点については安心した。
マルチモニターの設定には少し難儀したが、結果的に意図通りにはできた。本体画面が16:10でモニターは16:9のFHDなので、多少のストレスはある。
ただし、どのモニターにも何も画面が表示されずに電源オンだけなっているという現象に遭遇している。これは本体モニターの表示をしないようにしている部分などに関係しているのか、ドックが関係しているように思う。ドックは起動後に接続することでひとまず解決できるようではあるが、これはまだ対策を考える必要がある。
また、作業中Bluetooth機能が突然消えて、BTマウスが動作しなくなるという現象が、1日に1度くらいの頻度で発生。完全シャットダウンをしてやらなければ復活しない。マウスが急に使えなくなるのは困るので、LogicoolのMX Master3は通常Bluetoothで使うとしてもUnifyingにすぐ切り替えられるようにしておいた。
アプリケーションと拡張子の関連付けが上手くいかないような面もある。特定のアプリで開くことはできるのだが、それを今後もこれを使うように変更できないのである。いや、正確に言えばできたりできなかったり、元に戻ったりである。
今のところ、初期でそのような不具合というか不安定な要素はある。使っているうちに対策ができるかもしれないし、そういう仕様だと言われるかも知れない。
サポートなどでは、標準と違う設定を探し出し、それが原因だとして、嫌なら再セットアップだと簡単に言ってくるだろう。
全体の中ではそういう少しの不具合があるように感じ、割合的には少ないことでもどうも全体としての不満に少々繋がっている。
(追記)当初の不具合の解消
最初のセットアップ当初、上記のような不具合、エラーのようなものかと思っていたことが少しずつ解消されつつある。
例えば、22H2へのアップグレードが表示されないと思っていたら、オプションのプログラムのほうで表示されていて、やがてWindows Updateのチェックでも22H2のインストールが表示されるようになった。これは本当に検証が終わったからなのか、順に配信され始めたタイミングだからなのかはわからない。これについては、これからアップデート作業を実施する。
また、アプリケーションとの関連付けについても、幾つか方法があるようなので、コントロールパネルから辿ってやっているうちに、これまで探せなかった拡張子も見つかり、そこから任意のアプリケーションに関連付けをすることができた。
初期の不具合は、実際には不具合ではなく、よく方法がわからないというだけの場合もある。しかしながら、直感的に操作できない項目であるとも言える。