90年代後半頃に普及したAPSカメラは、実際に自分で使って撮影をしたことはない。
だが上記のWikipediaのページなどで仕様を見ると、普通の35mmフィルムの進化形であり、まさにアドバンストである事がわかる。
初めてこのフィルムによる同時プリントを見たとき、フィルムがネガのフィルムストリーブではなく、パトローネのような筐体に入ったまま返される事や、インデックスプリントがある事の新しさを感じた。
しかしさらに、このフィルムには、磁気面に撮影時の設定や日時などが記録されるという。
できあがった写真が失敗写真であったとき、その失敗の要因を知るには撮影時の設定が一番の手がかりなのだが、普通のフィルムではそれは出来無いし、メモなどをするにしても撮影時にいちいち書き留める事は一般的でない。だから普通のフィルムで撮影した場合は、たいていISO感度しかわからず、失敗要因など探れるものでもない。
APSのような仕組みがあるフィルムであれば、そういう情報は記録されると言うから、その後どのように参照するのかがよくわからないが、後でそういう写真の分析に応用出来るのかもしれない。
しかしこの規格は、後にデジタルカメラの普及によって、衰退しているようである。
そうではあっても、今のデジタル一眼レフの撮像素子サイズを表すのに、このAPSのコマのサイズからAPS-HやAPS-Cなどと使われている。