BD-REを使う

投稿者: | 2011-02-12

DVDでテレビ番組を録画したりする際は、DVD-Rと同様にDVD-RWもそれなりにシェアがあるように感じる。確か、-Rよりも-RAMだとか-RWだとかの書き換え可能メディアのほうが先に主流になっていたと記憶している。
そういう事もあるし、やはりVHSテープ以来の感覚で、録画して不要になったらまた消して上書きして、というようなイメージが定着している部分があるから、書き換えメディアはそれなりに使われているのだろうと思う。

自分の場合は、メディアの価格が-Rのメディアのほうが安いからという理由以上に、一度メディアに書き写したものはできうる限りに長期に保存したい、つまり書き換えてメディアの使い回しをすることは考えていなかったため、RWメディアを使うことは稀であった。

BDに移行してからも状況は同じで、録画した番組で「見て消し」以上に保存したい物は基本的に全てBD-Rに保存することにしている。
ところが、地デジなどのHD番組は録画にかなりの容量を要する。数百GBの容量のHDDであっても、わりとすぐにフルになってしまったりする。デジタル映像は圧縮も可能だから我慢できる範囲で画質を落とせばそれなりに多くの録画も可能であるのだが、見て感じないにしても、原理的に劣化がないDRモードを多用してしまう。BDメディアは1枚1層で25GBで、これで地デジならDRモード画質で3時間以上録画できる。これを他の圧縮モードとしてしまえば更に多くの時間分の録画が可能だが、そうなると目的の番組だけをメディアに保存しただけでは余剰ができ、残りが勿体なく感じてしまうため、どうしても他の番組を共存させてしまいがちになる。そうなると後後の整理がしづらくなったりする。
そういう事を避けるためにも、やはりDRモードを基本として、なるべく番組単体で1枚のメディアに整理したいと思う。……そうは言っても、それでも3時間分あるので、複数の番組を共存させて保管する事も実は多い。

さて、残したい番組はつまり、そういうことで、BD-Rの単層メディアになるべく共存させずに保管するのが自分の流儀なのだが、見て消しステータス以上ではあるが保管すべきか迷う番組についてはどうするか。つまり当面残しておきたいが、BD-Rにかき込むがごとく永遠に残しておきたいほどでもないもの。
自分はこれをBD-REに保管することにしている。このステータスの番組は、レコーダのHDDの延長であるので、番組毎に区分けして整理するような事はさほど必要ない。2層50GBの容量のメディアに、適当に、時系列でどんどん追記していく。予め用意した数枚のそれらBD-REに一通り録画して、残りのREメディアが無くなったら、今度は古いREメディアを順次フォーマットし直してまた同様にこのステータスの番組を追記していくという使い方にしようと思った。
REに限らないが、BDのフォーマットでは特定の番組だけ消去するようなことも可能で、HDD程ではない物の、自由度も結構ある。DVDの場合の時も、書き換えメディアを使ったりVRモードなどを使えば同様の事ができたのだろうが、あまりそういう考えには至らなかった。

しかしながら、そうしてREメディアにコピーしてしまい、HDDから削除してしまったもののうちでも、後からRに残しておくべき分類にしたくなる時も出てきた。
HDDにその番組があれば、仮にREにダビングをしたとしても、残り回数以内でRにもダビングすると良いのだが、HDD側を消去してしまった場合にはREメディアにダビングしたものが唯一残るだけ。しかもダビング先の番組になるから、これ以上他のメディアに移すこともできず、結局ずっと残そうと思ったらその書き換えメディアをずっとRのように保管しなければならない事になる。
ところがまもなく、自機SONYのBDレコーダもムーブバックと機能がファームのアップデートにより提供されるとのこと。
これはREや未クローズのRにダビングした番組をHDDに書き戻すことができる機能。おそらく、書き戻したとしても番組のダビング回数は増えることはないが(原本が同じ形でHDDにもある場合は戻るのだろうか……)、HDDに戻してから再度他のメディアへのダビングが可能となるのである。
つまり、REにダビングして元のHDD側を消去してしまった番組でも、REから一旦HDDに書き戻せば、保管用としてRにダビングし直す事が、多分可能になるのである。

Panasonicの機種では既にサポートされているらしいが、SONY機でもこれができるようになるという事で、機能追加は現行機種ユーザに相当歓迎されている。