鉛筆の短さの限界を考える

投稿者: | 2013-05-05

鉛筆は、削って使っていくうちに短くなっていくものであるが、どのくらい短くなるまでどのように使えば良いのかを考える。
未使用の鉛筆の長さは174~176mmくらい。削ると、先細りの先端部が現れる。この部分は、実際には手で持ったりしては使えない部分なので、それが鋭角ロングポイントの削り方だろうが何だろうが、使い勝手の長さには影響しない。つまり、削っていない6角の軸の部分の長さで考える。Hi-uniやMONO100など、天冠部分に実際には鉛筆部分でない箇所があるが、その部分はこの場合の長さに含めて考えて差し支えない。ゴム付鉛筆の場合も、ゴムが取り付けられている金属の部分も含めても良いだろう。場合によってはゴムの部分も含められるとも思うが、後述する内容は、その部分を持って削り器で使えるかという話でもあるので、含めない方が無難か。

最も早く、使い方を変えなければならないのが、軸部分が70mm程度になったときである。それぞれの持ち方と手の大きさにもよるところだが、自分の場合はその長さ以下になると、補助軸を用いないと使うのが難しくなる。

65mm以下になると、自分の場合のハンドル式鉛筆削りが、完全に押さえの部分を引き出して固定することが出来なくなり、調整しながら固定するスタイルで、恐らく40mm以下になると、ハンドル式鉛筆削りを使うのが困難になる。35mm以上短いと、鉛筆自体が詰まって取り出せなくなる可能性もあるのでやめた方が良さそうなのだ。これ以上短くなると、手回し式の削り器やナイフでないと削れない。

この先は、削り器によるが、自分の持っているもののなかでは、たとえば25mm以下になると使うのが難しくなるものがあった。指で持って回す部分の軸の長さがある程度確保されないと、刃の抵抗との関係で、指で回せなくなってしまうのだ。
ナイフでの削りもこの25mmくらいが限界で、それ以下も不可能では無いだろうが、持つ部分がそれ以上短いと削りづらい。ナイフは通常の削り器よりも注意して使う必要があるので、もう少し長い段階で限界としてもいいかもしれない。

削り器にケースなどが付いておらず、削る部分から差し込む部分までが短いものについても同様に、刃の抵抗との関係で、指で持つ部分の長さがどれだけあるかにより変わってくる。15mm以下になるとかなり厳しいのではないか。
ただし、この場合は、その長さと言っても特にゴム付鉛筆の金属部分は除いて考えないと、ならない。言うまでも無く、金属部分は削れないからである。

また、補助軸を使うのも限界があり、これは20mmから17mm程度以下になると、押さえる部分が十分に機能せずに押さえきらないと思われるため、つまりはそのくらいが鉛筆の使用の限界ということになる。