三国や新明解の他、幾つかの辞書には小型版と呼ばれる大きさのものがある。中身やページ構成は通常版と同じだがA6かB6変型程度の大きさに縮刷してある。
辞書はページ数が1500から2000ページとか、あるいはそれ以上で、どうしても分厚くなるため大きいものだと重くて使いにくい。片手で持って片手でページを繰り、しばらくそうやって片手で持ったまま閲覧しても耐えられる程度と考えると、中辞典以上のクラスのものはそう頻繁に使いたくなくなってしまう。広辞苑なんかもあの大きさだと机上で広げるスペースがないと使う気にならない。
鞄に入れて持ち運ぶことを勘案してもまた同様で、中型辞典サイズ以上だと、普通の鞄に他のものと共に入るサイズですらない。
その点、小型辞書のB6判程度のサイズならまだ良いが、更にその小型版サイズが本来的には更に良い。これまで好んで小型版を選ぶことも多く、使っていると小型辞書の通常版サイズでも大きく重く感じられてしまうくらいである。
ただし、小さい辞書だと必然的に文字も小さくなっているから、特に今後はだんだん見るのがつらくなってくるだろうと思うと、素直に通常版サイズを選んでおくのが良いのだろうとも思っている。