Google日本語入力とAOUR配列

投稿者: | 2016-03-21

AOUR配列は、Google日本語入力でも実装できている。AOURをATOKで実装を行った数年後、Google日本語入力が登場して、ローマ字テーブルのカスタマイズもできるということで、やってみたらすべて問題なく実装できた。ATOKよりローマ字テーブルカスタマイズの制約は少なく、移植作業も特に大変ではなかった。
そればかりか、たとえば「か」を「ia」と入力するその途中で、か行の子音キーが押された状態であることを表示するようにもできたりするなど、ローマ字カスタマイズはATOK以上である。AOURを決めるときに、すでにこのGoogle日本語入力があったら、AOURはまた違ったコンセプトの配列になっていた。ベースにしたACTもGoogle日本語入力で実装するために改修されたgACT10がリリースされたが、AOURの前にgACT10があって、ATOKにこだわらなければAOUR自体をしばらく作らなかった可能性もある。
ATOKであろうがGoogle日本語入力であろうが、今はAOURの定義に違いはない。
ただ、ATOK側は定義数も上限に達し、今後の開発はもう限界であるから、AOURの上位版などを作成するとしたらGoogle日本語入力とDvorakJでのみ対応するという方式にするかもしれない。とは言っても、もう新たな定義をどう追加しようかと考えると、出来上がったものはgACT10など既存のものとほぼおなじものになりそうで、それなら他の優秀な配列方式を使うようにすることで良いのではないかと思うところ。
今後、二重母音のみの入力や母音+撥音の単一キー入力、促音拡張を他の行にも拡大するなどはどうにか考えてみたいとも思うが、現状でもさほど不満はないので、もう今のままで良いのかもしれないとも思う。

カテゴリー: AOUR