http://aptpriority223.sblo.jp/article/115938226.html
以前、ここでも書いたのだが、相変わらず時々Caplessが書けなくなる現象が起こる。
CaplessのFニブの万年筆なのだが、1、2日放置しただけでフローが悪くなり、やがてインクが切れたときのように書けなくなる。無論、ペン先は収納した状態で保管している。
感覚的にはこれから、寒い時期に起こりやすい。暖房などによる湿度が関係しているのか、或いは定説通りペン先を上にして立てて保管しているのが良くないのか、原因はよくわからないがインクが経路のどこかで乾燥してしまっていることは多分間違いない。
万年筆が書けなくなった時の対処法を検索してみると、カートリッジやコンバータを抜いて水洗いせよ、というのしかない。1日2日、水やぬるま湯に浸しておけとのこと。それはまあそうだろう。他に、コンバータからインクを一度瓶に戻し、再度吸い上げてみることでも改善する。自宅にいる時はそういう作業もできるが、会社など出先の場合はどうしたら良いのか。
こういう場合、自分は蛇口から水道水を出して、ペン先をほんの一瞬だけ浸す。試し書きでボトルのインクにペン先をちょんと浸すような要領だ。水の出方は、強すぎると跳ねて水浸しになったり、内部に逆流したりする可能性もあるので、蛇口を調整して細めにする。
たいてい、これで解決するが、誰もこんな方法を推奨しない。
しばらくはその水の影響でインク色が淡く水っぽい状態になるが、そこは仕方がないものとあきらめる。少し使い続けているとやがて元に戻る。そもそもペン先は水洗いできるものなので、水につけたことで傷むということは考えにくく、そこは気にする必要は無いだろう。
この方法で戻らなかったことはほとんどないが、これでもダメなら内部で詰まっていると思われるので、もう本当に水洗いに頼るしかない。一度、本当にインクが切れていた時もあった。自分のCaplessはCON-20を使っているので、残量が目視で確認できないのである。
そういうことに備えて、会議室などに持ち出すときはCaplessと合わせてJetstreamの油性ボールペンも必ず持ち歩くことにしている。そうまでしても、なお万年筆を使う利点を感じるからである。