PCで画像を扱うグラフィックソフトは、ドロー系、レタッチ系、ペイント系、ビューアなどに分類されるようだ。自分はそんなに本格的にグラフィックに関連する作業はしないが、それでもRAW画像を現像してフォトレタッチをしたり、画面をキャプチャしたものを加工したり、文書に挿入する画像を作成・編集したりはたまにするので、やはり何らかのグラフィックソフトは必要である。
簡単な作業なら、Windowsに最初から同梱されている「ペイント」を使うのも良かったものの、それでは十分ではない場合も多く、幾つかのグラフィックソフトを使った。最初の頃はPaintShopProを使っていた。これはインターフェースがよく整理されていて感覚的に使いやすく画面全体が美しく、気に入って使っていた。いつしか販売元がコーレルに変わった頃から入手しにくくなって、さらに自分の感覚にどことなく合わなくなって使わなくなった。今でもコーレルから販売されて高機能化しているようで、Photoshopと並ぶくらいのものになっているようだ。
Photoshopは、当時からとにかく高価で自宅PCで使うようなものではなかったが、廉価版のPhotoshopElementsなどは少し試したことがあったかも知れない。ただし、Photoshopはツールパレットがデスクトップのあちこちに配されるようなインターフェースで、Windowsの一般的なアプリケーションからするとかなり感覚が異なっている部分が使いづらく、使う気になれなかった。
同じ事は、GIMPにも言えて、GNUライセンスで無料でありながらPhotoshop並の機能があるとのことで試したが、やはり使う気にはなれなかった。
その後、デジタル写真のRAW現像やフォトレタッチをするようになったので、Adobe Lightroomを使い始めた。高機能で申し分ないが、とにかく自分には高価であって、やがてバージョンアップして使い続けることが難しくなったので、以来RAW現像はCanon純正のDigital Photo Professisonalばかりを使っている。当初はトリミングや傾き補正も満足にできなかったが、これも機能が向上して自分のような段階で使うのには十分になったので、写真の関係の画像編集ではこれで満足している。
現像ソフトとはまた違ったフォトレタッチは、以前からJTrimなどの簡易なものも使っていたが、やや物足りない部分もあって、DPPではできないフォトレタッチ自体あまりやらなくなった。
写真以外、ドロー系以外の編集には、フリーソフトのPictBearが、PSPを想起させるような安定的なインターフェースで使いやすく、しばらくこれを使ったが、既に開発が終了していて新機能の追加などは望めない。
そんなに高度なことをするわけでもないし、PCが新しくなる度にそのようなグラフィックソフトで悩むのもどうかと重い、結局しばらくはMSペイント程度しか使わないようになっていたがペイントも今後のWindowsではPaint 3Dに置き換えられていくらしい。
最近、paint.netを使ってみている。特別高度な機能は備えていないとのことだが、PictBearにも似てレイヤーも扱えるなど、自分としてはそれだけあれば十分であるとも思った。存在は少し前から知っていたが、以前は.NETのアプリケーションということで起動や動作が緩慢であって、そもそも使う気にはならなかったものだった。最新の版はそういうこともなく、動作も快適であって、今後基本的にはこの種のグラフィックソフトはこれで良いのではないかと思っている。