これまで、書く環境として主にアプリケーションのこと、テキストエディタのことに注目していたが、肝心のハードはどういう傾向なのか。
Googleの検索で見渡してみたりすると、まずパソコンはWindowsのノートPCが大半である。デスクトップPCの環境は少ない。そもそも一般に普及しているパソコンの主流はデスクトップよりノートであるし、バッテリーを備えて停電対策になることや持ち運びもできるという理由によるものと思われる。Macも少なからずある。OSによる違いでダメというものではない。
次いで多いと感じたのはポメラである。文章執筆用の機器として進化しているものであって、主に作業に集中できるという理由のようだ。自分も初期のタイプのポメラは思い出して使うことはあるが、ATOKが搭載されているのも悪くない。
さらには、スマホやタブレットにBluetoothなどでハードウエアキーボードを接続して使っているという例も少なくなかった。
キーボードについては、それにも注目しているようなものはあるが、ノートPCが前提なのでそのノートPCのキーボードがどうかということに終始してしまっていて、良いキーボードを選ぶということにまでは至っていない。実際、ここは重要だと思うのだが傾向から見ると、ノートPCをどう選ぶかということが大半である。
自分としては、WindowsのノートPCという選択で良いと思うのだが、たいていモニターが小さいのと、キーボードに機種毎の制約が加わることがあるので、外付けのモニターとキーボードを取り付けて使うのが良いと考える。置く場所が確保できてきちんと配置できるなら姿勢も正しく長時間の作業でも疲労が少ないようにできる。
モニターが広すぎると他の画面も表示できてしまうので作業に集中できないと考える向きもあるかもしれないが、それはまた別の問題である。文章を書く作業だけなら従来型の4:3スクエアのモニターで、17インチ以上辺りで良いのではないか。
その点、ポメラで残念なのは液晶画面が小さすぎるという点である。これは機器の大きさからすると仕方の無い部分はある。ATOKが搭載されているのは評価できるが、モバイル機器用のATOKであるので、PC用のATOKの機能とはだいぶ異なる。自分としては、入力配列のカスタマイズが効かない点で、普通のローマ字入力しかできないことがネックとなる。
今後の新しい方法として、スマホやタブレットを使うというのも確かに現代的かと思う。スマホの小さな画面はポメラ以上に作業環境としては困難だと思うが、タブレットであればノートPCと同様の環境は得られると思う。
だがこれも、PCよりは選べるキーボードに制限があるのと、タブレットのOSによってはATOKなどが使えないとキー入力のカスタマイズに制約があったりして、やはり自分には少々ハードルが高くなる。
Twitterの投稿その他、長文を好まない文章入力においては、スマホでの入力も好ましいのかも知れない。読み手側の機器もスマホが主流になってきていることを考えると、それも合理的だ。
人により必要とする環境は様々であるので、最初から最良の環境を目指すのではなく、今有る環境から少しずつよりよいものへと移行していくのが良いのではないか。