Windows PCはどこかが故障しない場合でもOSの寿命というものがあるのは、多くの人が知っている。OSにはサポート期限というのがあって、それを超えるとセキュリティに関するものを含めて更新が配信されなくなってしまうので、安心して使えない状態になる。
例えばWindows 8.1は、2023年1月に延長サポートが終了するらしいので、Windows 8.1が安心して使えるのは、他にハード的な故障が無くてもそこまでと考えなくてはならない。その時点以降はセキュリティも含めてアップデートは提供されないからである。
今自分が使っている8.1PCのThinkpadは、2015年5月頃から使い始めている物でもう5年経過している。ハードとの相性もあると思って無償アップグレードは無視してWindows 10にはしていない。このまま他に故障が無ければまだ2023年、つまりあと2年半程度が限界ということになる。
もし、Windows 10にアップグレードしていた場合、メーカー側の検証対象として、つまり機能更新の適用が保証されるのは、1903までで、1909以降は検証リストには無く、これ以降へのアップデート・機能更新適用はできないまたはしないほうが良いということである。1903のサポート期限は今年2020年12月。すなわち、Windows 10にアップグレードしていたら、Windows 8.1のまま使い続けるより寿命が短くなってしまっていたわけである。結果として、Windows 10無償アップグレードはしなくて正解だったのではないかと思っている。
実際には、検証が未対応というだけで、アップデートはできるのかもしれないが、制御されてWindows Updateで配信されないという可能性も考えられる。
Windows 10のほうのThinkpadは、2017年夏から使い始めているものであるが、今回20H2はまだ検証リストには含まれていて、半ば安心して機能更新を適用したが、次の更新がどうかということまではわからない。20H2のサポート期限は2022年5月らしいが、21H1のリリースが来年春とすると、そのサポート期限は18ヶ月後の2022年の年末頃。だがこれが適用できないとすると、今更新した20H2が最終となり、2022年5月以降の品質更新が提供されなくなる可能性がある。だとすると、新しいほうのPCなのに、古いWindows 8.1のPCよりも寿命が短いということになる。21H1が最終としても、古いPCとだいたい同じで、結果としては新しいPCのほうが寿命が短いとも言える。
こちらのPCは今使い始めから3年。せめて5年は使えるだろうと期待する。古いPCはWindows 8.1が初期値だが、新しい方は最初からWindows 10対応で発売されている機種であるので、本当にせめて5年、2023年頃まではまだもう少しサポート状態を継続してもらわなければ困るのである。