当初は特に気にしていなかったキーボードの配色は、ある時点から黒色が好みとしていた。白色系の物より汚れが目立たないし、色合いとして精悍な感じがするし、PC本体や周辺機器も黒色の物が多くなっていて、配置したときにもマッチするからであった。その頃までは、特に色を選べるというような状況でもなかったので、ノートPCでもデスクトップでも、本体付属のキーボードで最初から設定されている配色のものを使うしかなかったというのもある。
黒色系を好みとしてからは、ずっと黒色系ばかりを選んでいた。メカニカルなど様々なキーボードを使うようになったときも、Realforceもその頃はほとんどアイボリー配色の物しかなかったので、業務用みたいな感じのものを選ぶ気にはならなかった。静電容量無接点としてはHHKBの墨色を使っていたので、打鍵感についてはそれで十分と思っていたところもある。
しかしやはりRealforceも試してみようとアイボリー配色に手を出して、配色的にはあまり気に入っていなかったので、使ったり使わなかったりしているうち、数年後に黒色モデルを得る機会も得たので、すぐにそれを購入して、その頃から本格的にRealforceを使うようになった。
使うようになってみると、特に最近になって、Realforceはアイボリー配色のものこそだという意見も多く聞くようになり、あるいはそういうレトロな配色のキーボードは他にあまり選択肢がなく、寧ろ貴重な配色にも思えてきて業務用キーボード的なアイボリー配色も悪くない物だと思うようになってきている。現代のキーボードは依然として黒色系モデルが主流になっているが、業務用キーボードのようにキートップが2色になっていない。汚れや変色は目立たないとしても、汚れる度合いは同じはずで、性能差は無いのであるから、どうしても黒色系が良いとも言いきれないように思えてきているのである。