ATOKインサイト

投稿者: | 2021-07-11

ATOKで、省入力データに用語を登録しようと思って作業をしていたときに、まさにその登録しようと思っている語が推測変換候補に表示されるという現象が起こった。新しく出てきた固有名詞で、辞書に含まれているはずはないと思って、どうやってこの候補を推測したのかと不思議に思った。
推測変換候補の表示ウィンドウには、見たことのない+に丸がされたような記号マークがついていて、候補の出所は「一時文書学習候補」などとなっている。
調べてみると、これはATOKインサイトと呼ばれる機能で、ブラウザなどで表示させたテキストから用語を拾い取って、一時文書学習候補としてそれを自動的に推測変換の候補として表示させるという画期的な機能らしいのである。すなわち、今見たばかりの用語が、すぐに変換候補になるということなので、人名その他ブラウザで表示させた、辞書には登録されていないであろう用語でも簡単に変換できてしまうのである。
いつの間に加わった機能なのかと思っていると、どうもATOK2017くらいで搭載された機能らしく、最近・最新のATOKというわけではないようなのだ。
ATOKにはこういう高度な学習機能が多数搭載されているのであるが、新しい機能などさほど注目されていない機能も数多いのである。
でも、Windows 8.1側の環境ではこれが出ない。理由が分からない。ヘルプを見ると、Google Chromeの起動オプションに「–force-renderer-accessibility」を付けろとある。確かにそれを指定して起動してやると機能するようになるのであるが、Windows 10機のほうのChromeでそんな作業をした覚えはない。覚えはないのにうまく機能している。
chrome://accessibility/
を見ると、Win10機のそれはモードが最初から起動しているのに、Win8.1機のほうは起動していない。要因はそこなのである。
もちろん、起動オプションにそれを指定してやると機能するようになるのであるが、RealforceのFn+F1でデフォルトブラウザを起動する時のオプション指定は、どこで設定するのかが分からないのである。