モノクロ

投稿者: | 2007-06-11

物心ついたときには既にカラー写真の時代であった。子供の頃、無論白黒の写真の存在も知っていたし、見ることもあったが、カメラで撮る写真と言えばカラーというのが当然だと思っていた。
中学の時のクラブ活動で写真をやったとき、実は初めて実際に白黒=モノクロのフィルムで撮影・現像をする機会を得た。見たこともないデザインのパトローネ(多分富士のネオパンSS)も珍しかったが、何より現像してできあがったネガが美しい紫色をしていることに驚いた。何しろ、ネガと言えばあのネガカラーフィルムのオレンジ色のしか知らなかったのである。
ついでに、100フィート巻きのフィルムがあると言うこともその時初めて知ったし、パトローネの開け方、フィルムタンクへの装着、現像も停止も定着も、引き伸ばし機で印画紙にプリントすることも、とにかく初めてで色々興味を持ったものだ。

当時でもモノクロの写真と言えば、少し懐かしい感じのするものか、自分でフィルムを現像して自分で写真を作成したという、何だか独特の雰囲気があって気に入っていた。

今、デジタルカメラでは、撮影時の効果設定などで、モノクロを選べる。通常、どこかへ出かけたときなどの写真は、あえてモノクロで撮るということはないけれど、撮影後でも、フォトレタッチでグレースケールを選べば、モノクロになるので、時々そういう写真を作って遊んでみたりすると、面白い。