かつて銀塩カメラの一眼レフを使っていた頃、単焦点で35、50、200mmのレンズを所有していて、ズームレンズは所有していなかった。最も頻度高く使ったのは50mmで、f1.4か1.8の明るさがあった。もちろん、オートフォーカス機能なんてものは無い。
50mmをよく使ったのは、いわゆる標準レンズと呼ばれるように、人間の視野角に最も近いとされ、最も感覚的に把握しやすいフレーミングが出来たからである。
今でも、やはりこの50mm相当の焦点を含む標準ズームは必須であり、通常カメラに取り付けておいて、文字通り標準的に使う。
自分としては、どれかレンズを1本だけ選ぶとしたらやはり標準ズームで、35mm相当の焦点で、35mmの広角域から105mm程度の中望遠域までをカバーするレンズが最も都合がよい。
この範囲のレンズがあれば、だいたい撮影に困ることはなく、それ以上の広角と望遠は、さほど頻度高く必要とすることが無いからである。