デジタル一眼とコンデジと、当然に様々な違いはあるが、使い勝手に関する部分での最も顕著なものと言えば、やはり速度の違いであろう。
起動の速度がまず違う。コンデジは、早くなってきてはいるものの、それでも沈胴のレンズが伸びて、液晶モニタに画像が表示されるまで、数秒は要する。一眼なら1秒かからない。0.何秒ですぐ撮影状態になる。
構図決めの際のズームもまるっきり違う。コンデジは電動で、レバーを操作してレンズを前後させながらなので、それなりに時間を要する。ズームが行き過ぎたときに調整するのはまた時間がかかる。一眼は手動でレンズのリングを回転させるが、これは容易いし、行き過ぎたらさっと戻せる。もどかしさは感じない。
さらに、合焦の速度も違う。コンデジは、1秒まではかからない感じだが、速い動きを捕らえようとするときに僅かなタイミングのズレを感じる。一眼も、合焦には一定の時間を要するが、シャッターボタン半押しを終えた瞬間に合焦する感じで、ほとんどストレスはない。
連写にも差は出る。コンデジでは1.7コマ/秒、一眼では3コマ/秒で、バッファ容量の差も格段にある。
差があるのは当たり前なのだろうけれど、何にしても早いに越したことはない。
とは言え、たまにコンデジ使うと、これはこれで面白いのだ。