これを書く環境

投稿者: | 2022-05-15
秀丸911

PCを使ってこのような記事などの文章を書く場合、どのようなPC環境で書いているのか、定期的に同じようなことを何度も書いて紹介している。結局今回もそれである。

PCはWindows機で今は8.1機と10機と両方があり、それぞれ別の場所に置いてある。どっちも同様の頻度で使う。これらには23インチの三菱、あるいは23.8インチのEIZOのモニターが接続してあって、ノートPC本体の液晶画面を使って作業をすることはほとんどない。マウスと外付けキーボードを取り付けたりして、あるいはBOSEの外部スピーカなんかも付けてあったりして、つまりはノートPCでありながらもデスクトップPCであるかのように設置して使っている。もちろんこのほうがデスク作業としては圧倒的に快適である。

画面環境は、解像度がFHDで作業領域としては特別広くはないかもしれないが、何の作業をするにしてもWebブラウズをするにしてもこのくらいで自分には十分なサイズである。ノートPCの小さな液晶画面もたまには良いが、普段はやはり落ちついて作業をしたい。
会社PCは普通のノートPCなので、帰宅して大きなモニターの画面で表示すると安心する。

それはもちろんキーボードに関しても同じである。
キーボードは東プレのRealforceである。静電容量無接点スイッチを採用した国産キーボードで、打鍵感がとにかく良い。同じ静電容量無接点の東プレOEM、PFUのHHKBを使うこともある。
会社でノートPCのキーボードで色々入力して、自宅に戻ってRealforceやHHKBを触ると安心する。本当のキーボードでの打鍵はこういうものだと毎日思う。

静電容量無接点のキーボードは、構造上、チャタリングと呼ばれる二重入力だとか、そういうエラーが発生することはない。Realforceは十数年ずっと使い続けているが、実際そんなエラーが発生したことは一度も無い。静音機能を有し、打鍵感も良好、堅牢かつ静かで、多分キーボードとしてはこれ以上の環境はないと思っている。

そんなキーボードの配列は、全てUS配列である。ノートPC本体もUS配列にしている。
US配列にはかな刻印がなく、大きなスペースキーを持ち、合理的な記号の配置、あるいはホームポジションでの配置のバランスが良い。EnterキーやBSキーもJIS配列と比較してホームポジションに近く、打鍵しやすい。
JIS配列特有の変換キーなどがないので和文入力には不便と思われている向きもあるが、そんなことはない。かな入力を使わない限り、寧ろこっちのほうが適していると思うくらいである。

HHKBも、静音スイッチを有したUS配列で、こちらは無刻印キーボードである。キートップには一切ラベル刻印が無い真っ新なキーボードである。基本的に、ブラインドタッチができなければ使いこなすことができない。

入力方式は、JISかな入力でもローマ字入力でもない。AOURと名付けた独自の方式を使っている。基本はローマ字同様に行段でかなを入力する仕組みだが、Dvorak配列を基本とした、母音が左手ホームポジションに並んだ配列で、これの上下段のキーに二重母音や撥音節の拡張入力を割り当てたりして、ローマ字入力よりずっと少ない打鍵数で入力するすることができる。ラベルが無いHHKBでも、アルファベットの配列さえも関係ないので逆に都合が良い。

IMEはATOKである。PCを使い始めた当初から、ずっとATOKばかり使っている。上記のAOURもATOKのローマ字カスタマイズで実装しているが、他のIMEよりずっと機能が豊富だったり自由度の高い辞書の組み合わせ運用ができたりしてとにかくIMEとしては最上級に高度なことができるので、基本的にこれしか選択肢が無い。

書く作業としてはキーボード操作が中心だが、補助的にマウスも必要である。長文のスクロールや範囲選択などに使うこともある。LogicoolのフラッグシップのMXシリーズを使ったりしているが、これは文章書き作業のためというよりは、Webブラウズその他の作業に役立てるためという理由の方が大きい。

書くためのアプリケーションは、ほぼ専らテキストエディタである。WZ EDITOR 10が中心で、比較のためなどに秀丸も使ったりする。WZは、初期の製品から概ね使い続けていて、かなり操作やインターフェースが独特なところが多いものの、高機能で文章書きにも適した機能を多く備えているので、もう書くためのツールとしてはほとんどこれしかないと思っている。
このような高機能のテキストエディタの利点は、豊富なカスタマイズという点にもあり、使いやすいよう自分でショートカットをだいたい自由に決めることができる。

WZでは、そういうカスタマイズの自由度も高いほか、縦書き対応、アウトラインモード、Grep検索・置換、あるいは高度な印刷機能も備え、これ一つあれば文章書き作業とその管理については他に何もなくても良いくらいでもある。きちんと文章原稿書き用途のことも考えられた、市販品であるテキストエディタは今では他に無い。

ワープロソフトも必要で使う。Wordより一太郎を使う。というよりWordは基本的にほとんど使わない状況になっている。これは、一太郎が和文を書くのに最もよく作られているという点があるし、ESCメニューなどのショートカットが設定されていて、キーボード操作で素早くコマンドが実行できて作業が省力化されるからである。