雑記2月

投稿者: | 2024-02-18
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今月も又書き溜まったものがあるので、この辺で一度記事にしてアップロードというか、投稿しておく。
いつしか右上のTwitterアイコンがXアイコンに変わっていた。テーマのiconic oneの更新のタイミングでそうなったのだろうと思う。

今後もキーボード

キーボードは良い物を使うべきだと思うが、多くの人は、あまりそうは思わないようだ。入力さえ出来れば、役割を果たすので拘らない。そういう人がほとんどである。合理的な考えではある。
多くの人はノートPCなどに付属している普通のキーボードで満足する。配列が少し特殊でも、それを使ってそれで慣れていくし打鍵感が少し不快であっても、だいたいそれで使っていって、次のPC買い換えまでそれで我慢するのである。
しかし永くキーボードで打鍵して作業をしていくということ、如何に疲労少なく快適に作業していくかということを考えれば、自ずと良いキーボードに傾くに違いないとは思う。

思えば、ワープロ専用機から始まった自分のキーボードとの付き合いは、最終的にはキーボードは筆記具の一つとしてこの先も付き合っていくのであるから、仮にPCがどんどん新しい機種に置き換わったとしても、あるいはフリック入力が今後の主流になったとしても、キーボード打鍵との付き合い、ブラインドタッチを使った入力方式は今後も変わらない。
キーボード入力は、文字入力作業の基本になることであるから、まさに筆記具そのものであると言って良い。

とは言っても、自分も最初のうちはPC機種に付属のキーボードをあるがままに受け入れるしか選択肢はないと思っていた。それ以外のキーボードを自由に選べるということを知らなかったのである。たくさん種類が売られているキーボードは、そういうニーズではなく、自作機のためのものだとばかり思っていたくらいである。
普通のノートPCでもUSB接続で普通にそういうキーボードが使えるのだということを知り、そもそもデスクトップで使うフルキーボードが一番快適と思っていたこともあって、様々試しつつ、結局はメカニカルから静電容量無接点方式のキーボードに行き着いたのである。

しかし確かに、キーボードはどんなキーボードで打鍵しても入力された結果に違いは無い。筆記具なら、インクの具合とか色合いとか、筆跡の強弱とかに現れるが、キーボードはどれも電子的に文字入力をするだけであるから、結果の見た目に違いは出ない。
ただ快適なキーボードで打鍵すると入力が面白くなるので、良くも悪くもそれが文章の内容に影響を与えることはあると思っている。

入力方式

キーボードを使った和文入力のためには、我が国においてはローマ字入力はほぼ必須である。これは何故かと考えてみると、たいてい入力のためにはローマ字入力を習得させられるからである。
かつて、ワープロ専用機の時代以前は、ローマ字入力よりもかな入力のほうが主流だった。JIS配列キーボードはそのために作られていて、おそらくローマ字入力はそれよりも後になってできてきた方式であると思われる。

とにかく、今ではローマ字入力は必ず通らなければならない道であるので、初心者は必ずこの方式で覚えることになる。
そういう、一つの方式を覚えてしまったら、あえて別の方式を覚えようとするような、そんなに時間の余裕を持てる人など居ないし、より効率が良い方式があると言われても、覚えてしまった方式で間に合う。しかも周りもみなそのローマ字入力を使っているのであるから、それ以外の方式を習得する理由がないのである。

ローマ字入力さえできるようになれば、普通に和文の文字入力ができるようになるし、他の方式でしか使えないキーボードやPC環境などは国内ではないので、それ一つ覚えておけば、何も問題はないのである。
つまり、たとえば自分のようにそれ以外の方式を後になって切り替えよう、覚えようとする人は希である。

キーボードによる和文の入力方式には、ローマ字入力とかな入力の他にも多くあって、それ以外で有名なものはかつてワープロ専用機時代に一定のシェアを誇っていた親指シフト方式があるが、この三つの方式以外では、有名で一定のユーザ数が居るとまで言えるように思われるものは、ほぼない。
だが、この三つの方式が最も有名であるからと言って、それが高効率かというと、そうとも言えない。ローマ字入力、かな入力に関してはご存じのとおり。親指シフトがこの三つの方式の中では最も効率が良く入力できると思われるが、特殊なキーボードが必要だったり、今ではこれから始めるとしてもハードルが高い。

実際、ローマ字入力のような行段系は一つのかなを入力するのに二つのキーが必要だったりして、普通のかな入力よりも打鍵数は絶対的に多くなる特徴が有る。かな入力は、かな文字数が多いので、キーを使う範囲も広く、すなわち覚えるべきキーが多く、ローマ字入力と比較してその点が不利になる。
親指シフトは、使うキーの範囲は3段であるが、一つのキーを使い分けたりしなければならないので、やや難しいのではないかとも思うものの、高速に入力できることが期待できる。
だが、ワープロ専用機の時代が終わり、PCの時代になると、親指シフトの環境を実装するのがやや難しくなったせいもあって、シェアを下げてしまい、結局主流はローマ字入力ということになった。

そういうかな入力系では、やはり親指シフト、NICOLA、新JIS、あるいは月配列のようなものが効率が良く、ハード的な環境の要件が整えば、こういう方式を覚えても損はないと思っている。
行段系では、Dvorak配列をベースにして、母音の配列が効率的になっているものや、拡張入力の定義を備えて省入力ができるもの、SKY配列を期限にするものなどがあり、こういう方式が普通のローマ字入力の代替的な位置づけになるのではないか。

それにしても、新たな入力方式を習得するという人は全体数からすると本当に僅かで、今後も新しい方式を使っていこうとするような人は中々居ないと思う。

さて自分は、自ら定義したAOURを使っているが、これも人とは違った方式にしてみたいというくらいの理由で、あるいは拡張入力方式を使って普通のローマ字入力より効率的な打鍵にしたいと思ったことがきっかけで始めたものである。
それでも、やはりローマ字入力とは縁は切れない。おそらくかな入力をはじめ他の入力方式を普段使うという人でも、ローマ字入力はだいたいできる。それが使えなければ様々な不便があるからだ。
独自の入力方式は、違う環境ではあえて設定しなければならないが、ローマ字入力ならどの環境でも共通で、いつでも誰でも使うことができるようになっているからである。

何だか的のない話になってしまったが、これから新たに習得するなら、行段系入力ならDvorak配列をベースとしたものが良いのではないか。かな入力系なら親指シフトとか新JISなどをベースにしたものが、効率が良いのではないか。
新たな入力方式を習得するには少しの時間を要するが、ローマ字入力と当面は併用して、ある時点から切り替えるようにしたら、リスクは少ない。

ワープロとPCと

自分はこういうデジタルなものには、ワープロ専用機の頃にそれで入った。ワープロは文書作成機であったが、それでも当時のワープロはそれなりにデジタルな使われ方をしていて、何でもワープロの文書に入力しておいてそれで検索してデータベースのように使ったり、今で言う各種のメモツールのように使って、何でも書き留めておくとか、そういう使い方が多く紹介されていた。
今ならそういう使い方はワープロソフトではなく、何らかのクラウドツールで実現できるようなことだが、当時の選択肢では紙かワープロかという二択であったので、ワープロで実現するならそういうことだという、そういう指南があった。
ワープロを使って生産性を上げるという書籍が結構色々とあった。

自分もそういう書籍などに目を通し、何でもワープロの文書ファイルに入力しておこうと色々やっていたが、段々とそれがPCではもっと高度なことができるということがわかってきて、やがてPCを使うようになった。
それでも、そのワープロ専用機の頃に培ったというか、何でもデータにして、あるいは何でもテキストにして残しておくというような技術、精神はまだ割と残っていて、形態と方法は変わってもある程度は実践している方ではないかと思っている。

それのベースがPCでテキストエディタに移ったのは、ワープロ専用機時代からテキストエディタという編集機能が優れたソフトウエアがあると聞いていたせいもある。
メモ帳しか知らない時は、これのどこが優れているのかよくわからなかったが、秀丸などの高機能なテキストエディタを試しているうちに、確かにこれなら、これまでのワープロ専用機の精神のようなものを発展させてやっていくことができるのだろうと、何となくわかってきたような気がするのである。

アナログなものをワープロやPCに取り込むことを自分はデジタル化というような言い方をして、それはもう20年も30年も前に出てきた考えなのに、数年前コロナ禍になってようやく一般にデジタル化などの言葉が出てきて、それは自分にとってはもう古い考えに基づくデジタル化という、古い言葉でしかなかった。
その意味では、ある程度この分野では先取りできていたのかとも思う。

テキストエディタの世界

テキストエディタというものを初めて知ったのは、そういうワープロ専用機の機能活用の書籍で、PCにはそういうソフトウエアがあると紹介されていたような時、あるいは大学の研究室のPCに入っていたのがもしかしたらVZ Editorだったかもしれず、そういうテキスト処理ができるソフトウエア、正にコンピューター的な使い方の一つと思えるソフトウエアだと思ったものだ。

実際PCを使うようになって、しばらくしてそういう高機能エディタを知り、或いは今も使っているWZ EDITORを使うようにもなって、テキストをテキストファイルで残していくということもまたわかってきたので、基本的に文章の類は以来概ね、いやほとんどがこのテキストファイルになってしまった。
当初は、ワープロ専用機の文書はそのまま一太郎などの文書ファイルに変換して残していくものだと予定していたが、それはやがてこういうプレーンなテキストファイルという形になっていったのである。

テキストファイル自体は単純なものであるのに、一般にはテキストエディタはハードルが高く、一般に文書や文章として残される形式は、ワープロソフトのファイル形式という場合も少なくない。
正に自分がワープロの文書ファイルしか知らない頃はそれだったので、それと寸分違わないやり方が、自分よりも年配の人たちでは当たり前になっていた。
これは実は今でも、PCを使う限りにおいて変わらない面もあり、何か簡単な文章であってもワープロソフトで作られた、印刷を前提とした文書ファイルであることも、まだよく見かける。

自分はそうして、エディタの世界に入り込んでしまったので、このような原稿書きなどは全てもうテキストエディタを使っている。
今さらながら言えば、ワープロ専用機と比べてエディタは動作が軽いというのもあるが、基本的にプレーンなテキストしか扱えないのに、エディタの機能において書く環境は大きく、ほぼ好きなようにカスタマイズできたり、GREPや正規表現のような高度な検索機能を備えていたり、そもそもこのエディタの文章書きの画面がPCでの作業を象徴しているようなものになっていたりして、そこが自分の感覚に合ったというような感じはしているのである。

ポインティングデバイス

ワープロ専用機を使っていた頃は、操作は全てキーボードで行っていた。後期にはマウスが使える専用機もあったが、自分が使っていた機種はキーボード操作だけの普通のモデルだった。
マウスが使えるのはPCで、それはやはりコンピュータが使えるという、当初は憧れでもあった。
画面上の任意の箇所を左クリックしたり、あるいは右クリックしたりすると、それに応じたコマンドが実行されたりメニューが表示されたりするという操作感には、未知の何か惹かれるものがあったのである。正にそれがPCの操作そのものであると感じたものであって、その頃はまだCUIとかGUIとかいう区分も知らなかった。

今やそういうポインティングデバイスとしてマウスを使うのは寧ろ当たり前になりすぎて、逆にそれがない環境は想定できない。タブレット端末、タッチパネルディスプレイ操作も違和感がある。
ただ、ノートPCでは基本的にマウスはオプションであって、ポインティングデバイスとしてはタッチパッドがあったり、ThinkPad、かつてのDynabookのようにポインティングスティック的な物を備えているものもあるが、どうも操作は苦手である。トラックボールも使ってみたがここれもまた苦手であって、やはりマウスが一番良い。

そういうマウスも、様々使ってきた。初期はPC-98の普通の有線、2ボタンマウスで、その後Microsoftのインテリマウスで初めてホイールを使い、しばらくずっとそれを使い続けて、LogicoolのV200というモデルで初めて無線マウスを使った。
無線マウスはバッテリーの持ちが悪いと評判だったが、そのモデルではそれほど悪くもなく実用的な範囲で、反応の遅延なども特に感じず、以降は基本的に無線のマウスを使うようになった。

Logicoolの、最上級クラスで評判になるモデルをよく選択し、都度新しいものを選んで使ったりして、やがて接続方式もそのUnifyingを使うようになり、さらにはBluetoothのマウスも当たり前になってきて、MSのマウスなども使ってみたりもした。
今ではLogicoolのMX Masterシリーズにして、当初はBluetooth接続で使っていたがやはりBluetoothは少し不安定だったり、Windowsが起動していないと使えない状態もあったりして、やはりUSBにUnifyingなりLogiboltなりのドングル経由で接続した方が安心であるので、そういう接続方式を用いている。
何でも新しい方式が全て良いというわけではなく、旧来からの方式のほうが良いという面もある。

そういう高級なマウスはボタン数も多く機能も多く割り当てられたりするわけだが、結局使うのは標準的な機能と、精精戻るボタンくらいで、機能は持て余しているというのが実情ではある。
PCの操作はなるべくキーボード操作でしてしまうような面もあるが、それでもWeb閲覧その他、マウスが不要というわけではなく出番も多い。

大型マウス

マウスも大きさは様々で、基本的にはユーザが自分の使い方とか手の大きさ、重いか軽いかなどの好みによって選ぶものである。自分は、特に大きなマウスを好んでいるというようなわけではないが、Logicoolの上級機が大型マウスのサイズであるので、このところしばらくこのサイズのマウスも使っている。

大型マウスは正直なところ、自分には少し大きすぎるとも思う。当初、店頭で見かけたLogicoolの、機種名は忘れたがその大型マウスは結局購入しなかった。価格面のこともあるし、充電方式がその頃既に特殊で、専用のトレイのようなものが必要だったということもあるし、ノートよりもデスクトップ環境で使う物、というコピーだったようにも思う。
少し後になってだったか、M905とかの型番の付いた、普通のサイズの上級機マウスを購入することになる。これはその大型マウスの機能をそのサイズに縮小したようなモデルということだったし、ノートPCにはむしろそのほうが最適というコンセプトでもあったので、こちらの方はほとんど迷わずに購入した。

それでも、色々選んでいるうちにその大型マウスの後継モデルと思われるVX Revolutionを購入して、多分これが初めての大型マウスということになった。
高級機ラインを引き継ぐモデルであったので、大きくても持ちやすく、さほどストレスは感じずにしばらく使った。後になって、ずっとバッテリーの持ちが良いというM705辺りの型番のも購入してみたが、単機能的で何だか面白みはなかったし、それにどうしても大型マウスは重量もあるので、思った箇所をポイントするのに軽量なマウスに比較すると少し力が必要になってくる。

それからはMSのマウスなど他社製のマウスなども使いつつ、結局はLogicoolのマウスで様々使って、数年前にMX Master 2Sを購入し、再び大型マウスを使うようになった。2Sはブルーのモデルでこの色合いが特に気に入ったし、その頃にはもうBluetoothが当たり前になっていて、周辺機器として簡単に接続できるというのも良かった。

Meryエディタ

通常、自分はWZ EDITORを使っていて、たまに比較のためなどに秀丸を使うこともあるくらい、あるいはサクラエディタを使ったりもするが、テキストエディタはだいたいその三つのうちの何れかである。SDIのインターフェースのエディタ、あるいは最近主流にもなったタブ切り替え型が良い。
用途としては文章書きが多いので、そういう用途もきちんと考えられて、それに適した機能を備えたものでなければならないのだが、ある程度高機能なもので最低限でも目的を達せそうなものと言って、そのくらいしかないのである。
最近新しい、オープンソースな、海外由来のテキストエディタでは、おそらくダメだ。

しかし少し前から、Meryというエディタが段々良い具合に仕上がってきている。基本的にSDIのインターフェースでタブ切り替え。禁則処理にも縦書きにも、あるいはアウトラインにも対応しているようなところがあって、ざっと触ってみた結果、上記のような高機能さまでには至らないものの、かと言ってシンプルすぎるというようなこともなく、中間的な機能レベルのテキストエディタとして、中々使えるものなのではないかと思い始めている。
正式版はさておきβ版として更新が続いているようであるが、その最新のβ版では2ストロークキーのような操作の割り当てなどもできるようで、普段使っているWZの操作系と同様のことを再現できるかも知れない。
様々な事情で上記の常用のアプリケーションが使えない時の選択肢というより、あるいは気分を変えて別の環境で書いてみたいなどの際に、たまに使ってみるというようなことはありうる。
これまで幾つか試してきた、他の中機能クラスエディタに比較すると、十分実用的であると思われる。

縦書きもきちんと縦書き入力ができるようになるので、これでも問題はないかもしれない。しかし、Google日本語入力では、変換候補が横書き表示されて入力文字を隠し、使い勝手が悪く、相変わらずこれではダメである。変換候補が横書きになるのは、他のアプリケーション、他のエディタでも同じだが、入力文字に被ってしまうのは困る。

これを主で使うと言うことは当面ないと思うが、それでも代替的にそれしか選択できない時に使う選択肢として持っておくというのは悪くないと思っている。

Iconic Oneテーマ

現時点、このブログではWordPressでIconic Oneというテーマを使っている。
1月21日頃だったか、そのテーマが3.0に自動更新されたのは良いが、何故か変なところに「MENU」のボタンのようなものが出現し、消し方もわからずにいた。
おそらくバグのようなものだろうと放っておきつつ、さほど支障も無いし別のテーマにするのもまた面倒であるので静観していたら、1週間ほど経って3.1に更新されて、この部分が修正されたようである。「Menu bug fixes」とのこと。

PC環境

ずっと前にワープロ専用機からPC-98に乗り換えたのがPCを使うようになった始まりで、以来ずっと、PCは自分のそばにあって、毎日起動して使っている。
これも又随分毎回書いているようなテーマであるが、そんなPC環境について紹介する。

PC本体はノートPCにしている。製品としてThinkPadである。
自分の用途では自宅PCを持ち運ぶことはほぼないので、その意味ではコスパと操作性の良いデスクトップのほうが向いているのだが、デスクトップだと買い換える度にモニターやキーボードが付いてきて物が増えるので、その後に買い換えたとしてもそんなに場所を取らない、ノートPCが良いと思って、それにした。基本的にノートPCを選んでいる理由はそれだけである。

以前のPCであれば、国産メーカー品ならばプリインストールでOffice系のアプリケーションを中心に幾つも色々同梱されていて、一々自分で選んで買い集めなくても良いのでそういう買い方も主流だったが、ノートPCでCTOなどの方式にするようになってからは、アプリケーションは別に自分で選んで使いたい物だけを導入するような形にしたので、今はWindows OSだけのPCを購入することにしている。
使うアプリケーションは、フリーソフトなども多くあるが、市販ソフトの類ではテキストエディタやオフィスアプリ、ATOKと、あとはセキュリティソフトくらいか。最近はライセンスでの導入が多いのでそういう形態のもあるが、オフィスアプリだけは従来通りメディアからインストールような方式にしている。
ずっと以前は一太郎で、その後MS Officeを使ったが、再び一太郎の環境に戻り、ずっと毎年一太郎を続けている。一太郎の上位版にはMS Office互換のアプリケーションも付属していたりするので、それが都合が良い。一時期OpenOffce、LibreOfficeなども使ったが、特にワープロでの文書作成は思うとおりの文書にならないので、これを主で使うわけにいかないと思ったのである。

文章書きに用いるテキストエディタは、WZ EDITORである。かなり昔のVersionからほぼ、ずっと使っている。秀丸なども使ったりするが、どうしても主ということではWZである。独特の操作感やインターフェースは中々馴染めないと思うが、原稿書きのためのツールとしての機能も充実している市販アプリケーションなので、自分にはこれが一番合っているのである。

PCはノートPCだが、用途としてはデスクトップであるので、外付けのモニター、スピーカー、キーボード、マウスを使う。それらを一括して接続するためにドックも使う。
外付けモニターは、1台はEIZOの製品、もう1台はiiyamaブランドのモニターで、大きさは共に23.8インチである。このくらいの大きさは、決して大きすぎるようなものではないが、写真なども含めて様々な作業をするのには必要である。いずれもノングレアの液晶パネルである。
スピーカーは2台のPC共にBOSEである。音響的には、脚色された音ということなのか、BOSEの音の好みは分かれるとも言われているが、PCのスピーカーとしては高価で小型ながらベストな構成になると思っているので、これは今後もこれで行くのである。

キーボードは、最初はノートPCで外付けのキーボードが使えることを知らなかったので選ばなかったが、出来ると知って色々試し、Raelforceの静音スイッチのもの、HHKB Hybrid Type-Sが良いと思い、それらを使っている。これは快適である。ノートPCでもキーボードを我慢する必要は無いのである。
なお、キーボードは本体も外付けもUS配列にして、ローマ字入力ではなく自分の独自の方式により、Dvorakを土台とした入力方式をずっと使っている。ATOKだと定義ファイルのカスタマイズでこれができる。

キーボードやマウスなどインターフェースは良い物を選ぶべきと思っているが、マウスに関しては、キーボードにおける東プレやPFUのような良い製品群導入への草分けとなるようなブランドはほとんどなく、今は辛うじて、LogicoolのMXシリーズのマウスを好んで使っている。接続方式はBluetoothも使うが、USBの無線で十分安定し、そのほうが効率が良いことも多いので、そういう接続にしている。
マウスも、キーボード同様に有線のものが好まれるが、キーボードは有線接続のRealforceを使うとしても、マウスは無線の物でも特に遅延など不便を感じるようなこともないので、そうしている。

Windowsのメモ帳

テキストエディタと言って、まず最初に話題に出てくるのが、たいていこのWindowsのメモ帳である。
自分も、最初に触れたテキストエディタは、おそらくこのメモ帳だった。このメモ帳が、言われているようにどうしてテキストエディタがワープロソフトに比べて便利なのか、そういうことも全く理解できなかった。
機能は至って単純で、文字を本当にメモ帳に書くような、そんなことしかできない。
今ではそんな20年以上も前のメモ帳とは違って、だいぶ進化はしてきているようであるけれども、それでも他の高機能なテキストエディタに比較したら雲泥の差である。

しかし、Windowsの標準のアプリであるからこそ、どんなWindowsでも使えるので、何かテキストをそのPCで書いたり、何か設定をメモしておいたりするのに最もよく使われるのも、やはりこのメモ帳である。
普通に小説書きなど長文作業に使っている人も少なくないようで、常用している一定のユーザがいるのである。

Windows 11のメモ帳は、ダークモードにも対応したりタブ型になっていたり書きかけの自動保存ができたりと、大きく変わっているが、Windows 10までのメモ帳なら見た目や機能に大きなかわりはなく、本当に単なるメモ帳であるわけだ。色分け表示もできないし、ルーラーや行番号もない。簡単に言えば白背景に黒文字で、ただ淡々と文字入力をしていくだけのアプリである。その単純さが逆に良いという考えもあるだろう。

ワープロソフトとテキストエディタ

今は以前ほど話題にはならなくなったが、ワープロソフトを使うかエディタを使うかという一定の議論があった。
ワープロはアプリケーションとして動作が重く、テキストの修飾機能が豊富でそれが作業の邪魔になるから、動作が軽快で編集機能に優れたテキストエディタを使うべきであり、テキストファイルの汎用性も高いということの結論に至っていた。
テキストエディタの方が機能が単純でわかりやすいという議論もあった。

しかしそれも、PCの性能向上などと共に、そういう議論も意味も成さなくなってきた。ワープロソフトは決して動作が重いという部類のアプリケーションではなくなってきたし、テキストエディタも高機能なものになれば、ワープロ同様に豊富かつ高度、専門的とも言える機能を搭載しているから、今では印刷データに重きを置いた文書を作成するか、あるいは単純に文章を書くだけというものか、ということで選択は分かれるのかもしれない。
文章の多くは、印刷を前提としたもの、文章と言うより単に文書ということが多いので、ワープロもまだ当面はその役割があると思える。

ところで、自分はワープロもテキストエディタも基本的な用途は文書作成というより文章書きであるところのほうが主である。テキストエディタにおいては、コーディングはせいぜいHTMLをたまに編集することがあるくらいで、それ以外ではこのような文章書きが主の用途であるから、ワープロもテキストエディタも選択の基準は文章書きに適しているかどうかということになる。

ワープロは、最初から文章書きを主な用途としているし、一太郎など国産のワープロソフトであれば、単純に言えば和文、我が国において作成される文書はこれで全て対応できるような機能を目指しているので、文芸作品や新聞のような記事原稿、レイアウトを含めてそのようなことにも対応できるようになっている。
テキストエディタに関しては、コーディングのほうが主な用途であるから、多くの有名なテキストエディタは文章書きに対する機能に関しては従であることが多い。

テキストエディタに求める機能、文章書きのためのエディタに求める機能としては、和文に関しては縦書き編集に対応していることがまずある。縦書きに対応しているということだけでも、それで和文の文章入力に備えられていると言えるので、それが大きな目安にはなる。
ほかには、禁則処理に対応しているとか、原稿用紙を意識した字数行数の設定や原稿用紙を模した罫線の表示機能があるとか、そういう面もまた目安になる。

ワープロソフトは、今ではWordやオープンソースなどのもの以外で、きちんと和文文章・文書に対応しているものは一太郎くらいしかない。
テキストエディタも縦書きに対応しているものというのは少なく、小説など執筆に特化しているようなものを除けば、WZや秀丸、あとはMeryくらいしか今はないかもしれない。

テキストエディタのスッキリとした画面も悪くなく、基本的にはツールバーも出さずに作成画面中心になっている環境が良いが、自分は一太郎のようなワープロソフトで、機能やツールバーが賑やかになっている画面も、そんなに嫌いではない。

ATOKが更新

一太郎と共にこの時期、ATOKのVersionも新しくなる。パッケージ版の更新より毎年一足早く、定額制すなわちATOK Passportのほうが更新される。今年はそれが本日2月1日である。つまり、自分の環境も新しいATOK、Tech Ver.34になったのである。
しかし今はATOKはパッケージ版はなく、一太郎同梱もない。皆定額制というか、ATOK Passportだけになったので、つまり全ATOKユーザが最新にする環境となったということである。
Just Online アップデートからの更新で、クライアントプログラムが更新されたわけであるが、見た目上で気付くような変化はなく、多少の設定確認は必要だが、基本的に環境は辞書や定義もそのまま引き継がれるので、もう少し使い込んでみないと、その辺の新しいところについては簡単に気付くことはないかも知れないのである。

今回の主要な更新は、ATOKパーソナライズドコレクトというミスタイプの修正機能のようなものとATOK@ブンコレという例文登録的な機能とのこと。
後は一太郎のパンフなどを見てその辺が変わったとか変わってないとかを確認しておく。

確かにATOKなどIMEを使うことで、難解な表記や表現、あるいは差別用語とされるようものは変換できずに制限されてしまうということはある。これはかつてのワープロ専用機におけるかな漢字変換においても、辞書が十分でなかったこと、アップデートがされなかったということにおいても同じである。
しかし要は、ユーザがそういう変換をしたいのであれば、変換辞書に頼る前に、自分で辞書で調べるなり自分の持っている知識を優先して、それに変換する。必要に応じてユーザ辞書に登録したら良いだけの話である。
ただし、それが面倒だという意見は尤もであり、そういう語群をまとめたところなども探せば見つかるので、そういうデータを加工して辞書として取り込んでおくという方法もあるだろう。ATOKは辞書の組み合わせの自由度が高いので、そういうことも好きなように出来る。
初期値がダメだから全てダメだというのは極端すぎる見解で、自分で可能な範囲で何とかならないからダメだというなら、そういうものだと理解できる。

しかし制限を受ける用語・表現はあるが、そんなにしてまで無理に登録しなければならないほどその表現を使うことがあるかというと、おそらくない。

IMEのトグルキー

US配列のキーボードにはJIS配列のようなIMEに関連する特殊キーがないので、一番困るということではIMEのオンオフの切り替えであると言われている。標準ではAlt+`というキーに割り当てられているが、これは操作しにくい。
多くのUS配列ユーザは、様々なキーカスタマイズの手段により、自分の使いやすい方法、使いやすいキーにその機能を割り当てて使っている。

JIS配列のキーボードでは、変換キーがそのトグルの機能を果たす。半角/全角キーもあるが、これも単体で機能したりAltキーとの組み合わせだったりと、何だかPCにより違っているようでわかりづらく、自分がJIS配列を使っている頃は専ら変換キーでIMEのオンオフを行っていた。これは、ATOKにそういう割り当てがあったからなのかもしれない。
US配列にしてからは、Ctrl+Spaceにこの機能を割り当てた。幾つか別の環境でもこのキーが標準的に同じ機能を果たすこともあり、それが最適だと思った。それに、CtrlキーはCapsLockのキーと入れ替えて、Aの横にあるので、左手小指でそのCtrlキー、親指でSpaceキーを操作するというだけでオンオフできるのであるから、ほぼホームポジションのままで操作できるのである。

ただ、これもまた、Ctrlキーの入替をしないような人によっては不便と感じるらしい。二つのキーの同時押し自体が許せないという人も居るくらいだ。Macなどでは英数キー、かなキーで、一つのキーで切替が出来るらしいとも聞く。WindowsのUS配列でそういう切り替えをしようと思ったらalt-ime-ahkといったツールを常駐させておくと出来るらしい。

自分もそれのほうが便利なのか試してみたことがあるが、US配列のスペースキーの大きさが邪魔になって、JIS配列で変換キーを押すようなことができない。Altキーを押下するためにはホームポジションから手をずらさなけらばならず、これはかなり不便な動作である。左Altは左手小指になってしまうし、右Altも右手薬指で、手の移動範囲が大きい。このキーをブラインドタッチで打鍵することはもちろんできないことではないが、不便である。
それならやはりほぼホームポジションで操作できるCtrl+Spaceのほうがずっと良い。

従って、IMEのオンオフの切替は、自分としてはCtrl+Spaceで決まりである。

Ctrlキーの位置

ショートカットなどでCtrlキーは多用するが、自分はこれがAの横、すなわち通常のCapsLockキーの位置にないとダメなタイプである。
自宅ではレジストリの書き換えによりこのレイアウトを変更するか、通常はRealforceとかHHKBを使い、Ctrlキーの位置をその場所にすることができるので何も問題が無いのであるが、会社PCは管理者権限など無くレジストリの書き換えは基本的に不可能で、その位置を勝手に変更することができないので標準の位置で使わざるを得ないことになっていて、これが大変困っている。

Ctrlキーの位置が標準の左下の場所だととにかく打鍵しづらい。
打鍵は出来るが、他のキーとのコンビネーション操作がとにかくしづらい。これはおそらく、ホームポジションから手をずらさなければならないからである。
また、何とかそれを我慢して、会社PCはCtrlが標準位置だと覚え込んだとしても、自宅とのキー配置の違いがあるので、誤って打鍵してしまうことが、自宅でも会社でも多々発生してとにかく効率が低下して困っている。
会社PCで使うのに、最初からCtrlキーがそこにあるキーボードを持ち込むという手段もあるが、そういうキーボードで今所有しているのはUS配列のものばかりで、会社PCは当然にJIS配列でこれも勝手に変更は出来ないから、新たにそういうキーボードを購入して持ち込まなければならない。ただし、そういう私物キーボードを毎日PCに接続したままにして帰宅するのも気持ち的に嫌なので、結局は我慢して低効率な作業を強いられるしかない。

最下段のキーは基本的には操作しづらい。親指の位置が来るスペースキー辺りであれば良いが、端の方向になるほど運指が行きづらいので、ダメだ。従って、US配列においてもスペースキーの両端にあるAltキーだとか、その外側のWindowsキーさらにその外側にある本来のCtrlキーなどは、中々ブラインドタッチでの押下が難しく、ここに重要な機能を割り当てると逆に不便になる。
IMEのオンオフも、JISなら最下段にある変換キーを使ったり、あるいはMacなどでもトグルのキーがそこにあって、それが良いという人も少なくないが、自分はAの横に持ってきたCtrlキーとスペースキーとのコンビネーションなので、特にホームポジションを崩すことなくオンオフ操作ができて、寧ろ標準の操作よりも都合が良いのである。

秀丸簡易雑感

秀丸と言えば、誰もが知っているWindowsの老舗テキストエディタである。正しくは秀丸エディタというのだけれど、自分は単に秀丸ということが多い。
秀丸を使ってきた経過は、ここに書いたとおりである。
https://blog01.aourkbd.net/archives/2463

かつては、テキストエディタと言えば秀丸と言っても良いくらいに有名で、本当によく使われていた。今でも開発・更新が続いているので、その頃からのユーザもずっと多いものと思う。
自分はWZ EDITORから乗り換えて主で使っていたこともあるが、今はWZと併用している。どちらが良いというものでもなく、WZのほうを使うことが多いが、Windowsとの親和性が高く、フォントの表示も綺麗なので、秀丸を使って何か、こういう文章を書いたりすることも少なくない。
WZと同様に、縦書きにも対応して、文章書き用途のエディタとしても機能が充実しているので、それで自分もよく使っている。

秀丸のユーザはマクロを扱う人も少なくない。作成したマクロを組み込んで、秀丸があたかも別のアプリケーションみたいに動作する。自分は、プログラミング的なことはよくわからないので、マクロを好きなように作ることなどは出来ないが、幾つかのマクロを登録して使うこともあった。

例年の一太郎更新

毎年、一太郎を更新している。もちろんそんなに毎年更新しなければならないほどのことはないのだが、ワープロ専用機時代から、PCソフトは適宜最新にバージョンアップされて最新機能が追加されたり、バグの修正がされたりということで、専用機にはそういう更新はないので、PCソフトにおいては常に最新にしたいという衝動がある。

今年は何故か発売日に到着しなかったが、毎回事前に予約はして、発売当日に入手できていた。もちろんこれもそんなに急ぐようなことは何もない。
年によっては、期待している更新や付属のアプリがあったり、使いたいフォントがあったりするが、一度更新されたら今年はそのままというのも多く、今年など、特にそれがない場合もある。ATOK同梱の頃は、ATOKは毎回必ずそれなりの機能更新があるので、それで購入しても得という感覚はあったが、今はATOK Passportと別になってしまって、単体版の同梱がない。

上位版に付属してくるフォントを毎回楽しみにしている人は少なくない。購入したら何万円もするようなフォントが一太郎の上位版には付属してきて、毎年違ったフォントが増えていくので、それだけでも楽しい。ただし、今回もそうだがヒラギノフォントだけは、1台のPCにしかインストールすることが許されていないので、やや不便なところがある。他のは皆、一太郎などのアプリケーションと同様で3台までインストールできたはずである。
1台だけというなら、プリンタで出力する際に使うPCにのみインストールしておくことにしている。ヒラギノフォントは美しいのに等幅のがないのは残念。

MS-Officeと互換性の高いJust Officeが付属してくるのも、これは嬉しい。全く一緒ではないものの、一太郎もMS-Officeも両方使えると言っても過言ではないからである。Just Officeは、よく比較すると確かにMSのとは違いも多いが、データの互換性は高く、Officeがなくても基本的にこれで不自由することはない。ATOK Passport優待版ではWord互換のJust Noteも付属してくるので、もう本当に一太郎とMS-Officeを一緒に最新版にしてしまえるというような感覚なのである。
ただし、既にMS Office、Office 365などを持っている環境では、あえてJust Officeを導入するような必要はないかと思う。

グラフィックソフトの花子も、それなりにユーザはいると思う。自分はAOURの図の作成や一太郎の挿図の作成などに少し使うくらいで本格的に様々な活用はされていないのであるが、それでもこういうものまで上位版に付属してくるというのは、なかなか良い。
一太郎と合わせて毎年更新版が出ていたが、昨年の版辺りから花子Personalに置き換わった。機能が限定されているのかもしれないが、それでも特に困るような限定ではないような感じである。

上位版では、他にもATOKで使える国語辞典等の電子版だとか、読み上げソフトの詠太、PDF作成ソフトであるJUST PDFの作成・編集など、これ一式をインストールしたら、事務用途で使うアプリケーションは一気に揃うような感じで、あとは他に何か自分で探してインストールする必要も無いほどであって、一気にデスクトップが賑やかになる。実際、自分はこれらの他に市販ソフトとしてはテキストエディタとセキュリティソフトくらいを購入している程度で、他には何も必要が無い。
かつてはメーラーのShurikenも付属していたが、Webクライアント、Gmailなどを使うのが今は基本であるせいか、このようなアプリケーションとしてのメールソフトは添付されなくなった。
PCを購入して何かアプリを、と思ったらこれの上位版を一つ選べば、もうあと他には基本的に何も要らないのかもしれない。

一太郎とRealforce

Justsystemでは時々コラボモデルとしてRealforceのキーボードを出している。公式というわけではないが、一太郎を使ったりするのに相性が良いキーボードとしてRealforceが一つの目安となるに違いないと思っている。
ただし、コラボモデルとして出されるのは当然にJIS配列のモデルであって、US配列がそれになることはない。この辺は、仕方ない。

ワープロソフトやATOKを使うのに、このキーボードではダメというのは基本的にはないが、より打鍵感が良いキーボードだとか、国産のキーボードで良い物ということになれば、このRealforceかHHKBかというところくらいしか今のところないのであるから、それがコラボモデルとなって、和文の文書作成環境の一つとしてリストアップされるのは当然とも思える。
ワープロは、文書作成のためのものだが、その基本は文章入力でもあるから、その作業に良いものというのは、揃えておいて損はないのである。

丸ゴシック

ワープロ専用機では明朝体が基本で、最初はその一つのフォントしか搭載されていなかったが、そのうちにゴシックも搭載されるようになり、加えて教科書体や行書体、丸ゴシックなどもROMに収録されたモデルもあったように思う。
自分が使った機種の頃は、明朝とゴシックが本体収録で、追加のフォントは握り拳ほどの大きさのROMボックスを本体に取り付けて使わなければならなかった。カセットのように取り付けるのも、カバーのネジを外して取り付けなければならなかったような作業で、これが結構面倒臭い。
それに比べると、PCではそんなフォントのセットを幾つも登録、インストールしておけるので感覚が全く違う。

自分は当初、明朝体フォントを基本にして文書を作成していたが、会社のほうでは周りは皆ゴシックが基本だというところもあって、それを基準に以来ゴシックを標準に使うようになったりしているところである。
だが自分としては、丸ゴシックのフォントが好みである。明朝やゴシックは固いイメージがあるが、丸ゴシックは新鮮で柔らかい感じがするからである。
ワープロ専用機の頃も、追加でその丸ゴシックのROMを購入して使っていた。

一太郎の上位版には、毎年様々なフォントが付属してくるが、そこに丸ゴシックのフォントが含まれていると嬉しい。

一太郎に必要な環境

一太郎の動作環境の要件は、そんなに高くない。対応するOS(Windows 10/11)が動作する、推奨する環境以上があれば良いとのこと。HDDなどの記憶装置の容量は、一太郎2024プレミアの場合は別にインストールするATOKを除き9.5GB以上の空きがあることで、これは結構な容量と思うが、全てインストールした場合なので、一太郎だけとか、インストールしないアプリケーション分を除けば、そんなに驚くほどでもない。

Wordもそうだが、ワープロソフトは最早、重たいアプリケーションではなくなった。スペックはさほど要求されない。
だが無論、推奨環境を超える能力のPC環境があれば、一太郎はより快適に動作する。PC環境が充実していれば、一太郎での作業環境も充実しているとも言えるのである。

一太郎を使うのに、ノートPCの画面でももちろん問題はないが、より広く使えるほうが作業環境としてはやはり快適であるので、外付けのモニターを使うとか、あるいは最初からデスクトップPCにするとかで、それなりに大画面の環境があったほうが使いやすい。
大きなモニターでは、文書の一覧性も高いので、そのほうが全体を見渡せてイメージがすぐにつかめるので、色々と都合が良いことがある。

キーボードも、文章書き環境には重要であって、ノートPCの薄っぺらいパンタグラフのキーボードよりは、もっとストロークの深いキーボードのほうが、おそらく作業には向いていると思うが、好みの違いにもなる。
マウスも、ノートPCでは必要ないと思う人も少なくないが、あったほうがポインティングするのに都合が良い。

無刻印HHKB

自分の1台目のHHKBは墨色の刻印あり、US配列で、まずはこれでUS配列にも慣れたし、HHKBの特殊なキー配列にも慣れた。その頃から無刻印モデルという選択はあったが、全く初めてHHKBを使うのにその無刻印モデルというのは、中々勇気が要る判断である。

それでも無刻印キーボードを使うのは究極、キーボードを極めた人だというイメージがあって、結局10年以上経って購入した2台目のHHKBは無刻印の白モデルを選択したのである。

無刻印キーボードは本当に使えるのかという危惧はあったが、それは杞憂というか、特に何の問題もなく使いこなすことができている。
ブラインドタッチができることが基本にあって、また、HHKBの特殊なキー配列も1台目のキーボードで習得していたという面が大きい。

万人に勧められるキーボードというものではないが、ある程度のスキルがある人で既にブラインドタッチができるという人には、無刻印という選択肢も間違いではないと思っている。HHKB自体は、あるいは同じ静電容量無接点のRealforceも、長文入力などキーボードをよく使う人であれば、必ずその効果を実感できるようになるものであると思っている。