自分は普段、ATOKを使って日本語の入力をしているが、そのプロセスは次のようである。
まず、IMEオンは、自分は英語キーボードであることもあり、カスタマイズしてCtrl+スペースに割り当てている。さらにCtrlキーはAの横に無いと使いづらいので、そういうキーボードを使ったりレジストリをカスタマイズしてCapsキーと入れ替えている。つまり、左手の親指と小指でIMEをオンにして日本語入力ができる状態にしている。数字など半角入力するときは同じ操作でオフにする。
日本語入力の配列はオリジナルのAOUR配列。Dvorakベースで、ATOKのローマ字カスタマイズを行っている。オフにしたときは普通にQWERTYのキーボード状態だ。
テキストは、センテンスとか、そういう単位で変換操作をするのでは無く、適当な数文節程度で変換操作をする。あまり長い文節だと、変換時に誤りがあったときに、再変換など便利な機能は知っていても修正が容易に出来ない場合があったりするからである。
変換キーはスペースバーだ。たいてい、右手の親指で操作する事が多い。句読点変換も使っているため、句読点を打鍵した時点での変換も行うことがあるが、スペースバーで変換してから直後に句読点を打鍵するという無駄な動きもする事があるw
全ての文節が正しい変換になっているときはそのまま次のテキストの打鍵に移るわけだが、そうなっていないときは、変換の修正をしなければならない。
スペースバーや句読点打鍵で変換されると、未確定状態で最初の文節が注目文節になっている。注目文節が誤った変換になっているときは、再びスペースバーを押下して正しい候補に変換する。候補の選択は、アルファベットキーで選択するようにしてあるので、変換キーを何回も押下するのが面倒と思うときはそのキーで候補を選択したりもする。特に、人名など候補が多いときは、この状態でのCtrl+スペースで候補が一覧表示が見やすく選びやすい。
ひらがな・カタカナ等の後変換については、これもショートカットキーを使い、Ctrl+U、I、O、P辺りにより変換する。F6~F10辺りにも同じ機能が割り当てられていて、そちらの方が基本であるようだが、自分はCtrlキーが使いやすいので、ショートカットキーのほうで変換する。
最初の注目文節は正しい変換になっているが、2番目や3番目の候補が誤った変換になっているときは、最初の文節をCtrl+Nキーで確定させると同時に次の文節を注目文節にするやり方で変換する。文節の区切りが違っているときはカーソルキーで左右に移動させて区切り直す。ただこの操作はCtrl+KあるいはCtrl+Lキーでの操作のほうが楽であろうとは思いつつ。綴りの打鍵に誤りがあるときは、BSキーなどで該当箇所に戻り修正する事もあるが、面倒なのでその辺りの文節の打鍵をし直す事も多い。多分、無駄な動作なのだろうw
確定は、たいていEnterキーだ。Ctrl+Mでの確定もたまにするが、圧倒的にEnterキーに依存している。
変換直後に誤りに気付いたときは、確定アンドゥ、Ctrl+BSキー操作により最終文節を注目文節状態に戻し修正する。ATOKの場合、確定アンドゥはさらにCtrl+BSキー操作をする事でさらに前の文節にまで遡れる(ただし確定操作後他の操作、文字入力をしてしまったら戻れない)ので、この機能は多用している。カーソル移動の操作をせずに再度変換を行うことができるのは便利である。
概ね、以上のような操作の繰り返しで文章の入力をしていくわけであって、多分基本的な部分はPCを使い始めた15年ほど前、ATOKを使い始めた頃に習得して、以来ずっとそういう方法である。
なので、仮にMS-IMEなど他のIMEを使うときであっても、キーバインドはATOKスタイルでなくてはならないのである。
たまに、MS-IMEしか使った事がない人に、ATOKは嫌いだとか使えないとか訴えられる事があるが、これは多分、キーバインドの違いによるものであって、ATOKでキーバインドを使い慣れたMS-IMEスタイルにしたら、問題なく使えて、より快適な日本語入力の環境が整うのにな、と思ったりもするのである。