テキストエディタのSDIとMDI

投稿者: | 2011-04-24

テキストエディタの好みでもう一つ重要なのは、SDIの画面なのかMDIなのかというところであろうと思う。SDIとは、一つのファイルを開くにつき一つのウインドウを個別に起動し、MDIとは一つのウインドウの中に複数のファイルを開くスタイルをイメージしてもらえば良い。Windowsの「メモ帳」はSDI。一太郎やWord等は基本的にMDI。(ただし、最近のWord等はSDIライクにもなっている。)

エディタがSDIかMDIかというのは、ユーザの中で意見が分かれるところなのであるが、自分はSDIのエディタが好きである。WZ EDITOR、サクラエディタ、秀丸辺りを好んで使ってきている。テキストエディタはシンプルで高速軽快に動作するソフトウエアであるというイメージがあるので、SDIで単一のウインドウになっている方が高速であるような気がしている程度の理由である。同じ親ウインドウの中に複数のファイルがオープンされているスタイルは、バックグラウンドのテキストの状態が同時に把握しにくかったりするのも、どうも好みではなかったのだ。親ウインドウを広く表示させれば中に複数のウインドウを表示させられるが、一つのアプリケーションに画面を占有させるのも何となく好みで無かったのである。

最近のエディタは、MDIとSDIの両方のスタイルを持っていて切り替えられるものもあったりする。加えて、タブ切り替えというスタイルも出現してきた。
どちらかというとMDIは好みでないのだが、このタブスタイルにはあまり抵抗感がない。多分、タブにより常時、開いている他のテキストが把握できたりするからだろうか。タブの表示領域は増えるが、基本ウインドウはSDI的でもある。いや、これはMDI的なのだろうか……。
タブに慣れたのはFirefox等のブラウザの影響もある。ブラウザでのタブ表示が便利だったのだ。

秀丸では、SDIのままでもタブスタイル時と同様の操作でテキストの切り替えを行ったり出来るので、その辺はたまに好みで使ったりしているところだ。ウインドウが一つのみの時は、タブを非表示にしてSDIそのものとして動作するようにするのが良いのではないかと思っている。