以前、一太郎をメインで使っていたはずなのに、Wordメインに移行してだいぶ経つこともあり、結構一太郎の機能を忘れてしまっている。ESCメニューも邪魔に思ってオフにしていたりしたが、少し使ってみるとショートカットキー的に使えるので意外に便利かも知れない。MS-DOS時代からの操作でもあり、懐かしさもある。
さて、一太郎の機能の特色の一つが罫線機能の充実と言われる。一体どう充実しているのか、正直これもすっかり忘れてしまっていたので少しおさらいをしてみた。
たとえば、一太郎の罫線はあくまでも線であることが基本で、ボックスではない。
Wordの場合はExcelのようにセルの概念がそもそもあるようで、罫線は線というより表という概念だ。とはいえ一太郎の場合も同様にボックス的に作成し、拡大したり縮小したり、セルを結合するのに相当するような操作も出来る。
この部分に関しては、自分はWordのほうのやり方に慣れてしまっているので、そういう作り方のほうが都合は良い。センタリングや縦方向の位置調整もしやすく、だいたい思い通りにできる。一太郎では特に縦方向の位置調整は難しいようだ。
また、枠内に文字を入力してあふれた時はWord同様に枠が自動的に拡大するのは良いとして、枠をマウスドラッグで縮小し、既に入力されている文字と被った時にはその文字があっさり消えてしまうのが少々気になった。Wordでは、文字の分量よりも罫線位置を縮めることが出来ないので、従って文字が消えるようなことは無い。
一太郎では行間・通常と全角・半角位置の罫線種類があり、組み合わせると自由度が高いことは確かだが、少々わかりにくい。罫線は罫線だし、行間罫線も通常罫線もシームレスに扱う事ではダメなのだろうかと疑問。
一太郎の罫線は線だから、ボックスにせずに単線それだけで自由に引ける。確かにこれは罫線の自由度が高いと言える。たとえば行間や、次の行の真ん中にさっと罫線を一本引きたい時、一太郎ならこれができるが、Wordでは思い通りに引くのは少々難しく、図形の直線を使ったり、ボックスを作成して要らない線部分を非表示にしたりする事で対応しなければならないのだ。
さらに、一太郎では斜線がきちんと引けるのも良い。Wordでも斜線は引けるがセル単位でしか引けず、たとえば横方向2枠を一つの斜線にしたいときはやはりこれも図形の直線を使うしかない。一太郎では罫線機能で簡単に引ける。
そのような違いはあるが、特徴を知った上で使うことが出来れば、大きな問題では無いのだろうと思う。