HTMLへ回帰する

投稿者: | 2014-01-03

10年以上も前ならば、インターネットの接続環境があって、何か情報を発信しようとする時は電子メールかホームページ(Webサイト)という手段が主だった。
なので、皆ホームページを作成する為にHTMLのコーディングを覚えたり、ホームページビルダーなどの作成ツールをいかに使いこなすかということが、情報発信の為にどうしても必要なプロセスとなっていたように思う。

だが、だいたいその頃からブログやCMSなどのシステムも主流になってきて、更に数年前からはTwitterやFacebookなどのSNSなんかも一般的になってきて、作成ソフトの使い方やHTMLのコーディング、HTMLの文法なんて全く知らなくても何とかWeb上でのコミュニケーションが取れるようになってきている。

自分は幾分古い人間でもあるので、そういう新しいメディアも楽しみつつ、昔からある古い手段に時に回帰したりする。

その昔、自分も「HTMLのソースを手書き」する方法でサイトを作っていた。WZ EDITORとそのマクロを使い、CSSと組み合わせてサイトを作った。MOVABLE TYPEでブログをやっていた時も、テンプレートを徹底的にカスタマイズして、文法的に誤りのないコーディングをするのを面白がってやっていたくらいだ。

AOUR配列のサイトは、しばらくGoogleサイトの仕組みを使って運用していた。
持っていたGoogleアカウントで簡単に使い始められるCMSとして重宝した。面倒なデザインもテンプレート的なものから選んで指定するだけでよかったし、コーディングも特に考えなくても良いし、何より無料なのも手軽で良かった。

Googleサイトで、それなりのものは構築できるのだけれど、やはり何か物足りないと感じていた。多分、自分で何かゼロから作るようなイメージでないと、面白くない。きっと、面倒でもHTMLのコーディングとCSSが好きなのである。テキストエディタでちまちまと書いて、それをいちいちブラウザで表示させて確認し、FTPソフトでファイルをアップロールする、そういう懐かしい手段が好きなのである。

前から知っていた、安くサーバーの領域をレンタルできるサービスもあったので、このたび久しぶりに、そういう手段でのAOUR配列のサイトを構築して、Googleサイトから移転させてみた。

AOUR配列の新サイト(https://aourkbd.rulez.jp/)を見てもらえばわかるように、シングルカラムのシンプルな構成である。コーディングが好きだという割には、ほとんど複雑な構造にしていない。
HTMLから遠ざかっていた時間がそれなりに長く、短時間で見映えの良いサイトデザインにすることが難しいと思い、要はそういう労力を惜しんだのである。

HTML4、HTML4.01、XHTML1.0、XHTML1.1と移りながら、CSSと合わせてコーディングで遊んできていたが、自分で作らなくなってからはそういう分野とも疎遠になっていて、正式な勧告さえされていないものの、HTML5が既に実用段階に入っていることもこのたび知った。
書店のHTML本コーナーもHTML5とCSS3の規格のもので埋め尽くされている。

疎遠にはなっていたが、しばらくXHTMLでのコーディングが一番分量的に多くやったせいもあり、AOUR配列のサイトも後にXHTML5と呼ばれるらしいXHTML型のHTML5での作成をしようかとも思ったのだが、あえてそうする理由もないのと、改めて勉強する場合はHTML型のHTML5にしたほうが色々と都合が良さそうでもあったので、その点でもまたHTMLに回帰して、空要素も< />で閉じないスタイルに違和感を覚えながらも、昔懐かしいHTMLをまた書いているのである。

とは言え、AOUR配列のサイトもそんなに多くのコンテンツがあるわけでもないので、ひとまず移転してしまえばあとは細々と関連の内容を修正したり追加したりというだけなのかもしれないが。