最近の文章執筆環境

投稿者: | 2014-12-13

文章の執筆環境という言葉を使って、多分これまで何度も同じような事を書いてきている。執筆環境と言えば格好が良いが、PCを使っての文字入力、文章入力の環境というような程度の意味である。文書作成環境というほうが妥当だろうか。
さて、自分はワープロ専用機で電子的な文字入力の世界に入り込んだタイプであり、パソコンを使うようになってからは、一太郎などワープロソフトとWZ EDITORや秀丸などのテキストエディタを併用してきている。
その辺のソフトウエア環境は約20年間、ほとんど変わらない。印刷するような文書作成はワープロを使うし、そのためであっても、特に長文、文章をまずとにかく書くという時にはテキストエディタを使う。
エディタは、今はWZ EDITORがメインである。これも当初からこのエディタを長く愛用しているからというところがあって気に入っている。テキストエディタはプログラミングのためのものというイメージが今なおあるが、WZ EDITORは初期の頃から文系的な文章の執筆のためにも都合の良いよう色々と考慮されて機能が備わっているところが使いやすいのである。いわゆる原稿書きにはたいていこのエディタを使う。
以前は、ブログの原稿なども全てまずエディタで書いてからコピペでフォームに貼り付けて投稿したり、メールの本文書きなどもあえてエディタを使ったりしていたが、Twitterも使うようになってきたりしたくらいからは、直接入力フォームに書き込むことのほうが多くなり、その用途ではエディタは補助的になってしまっている。
Firefoxでは、ある拡張を使う事で入力フォームの入力ツールとして任意のテキストエディタが指定できるので、すなわち、この文章も今WZ EDITORを使って書いている。
テキストエディタを使う利点は無論色々あるが、好みの入力環境にカスタマイズが出来るというところが最も大きいと思っている。配色やキー操作の定義など。それを好みにカスタマイズしておくと、エディタを使う限りはその同じ環境で作業を行う事が出来るようになるから、効率も上がるのではないかと。
文書に仕上げるためのワープロソフトは、一太郎である。
仕事などではWordがメインであり、自分としてもWordのほうが迷いなく使えるが、でもきちんと使い込んでみると、文書を作成するという作業を文書を作成するのだという意気込みのようなものをもって構えて作るとした場合、細かい種々の点で自分のスタイルに合っているのはやはり一太郎であるので、ここ数年は再び一太郎に回帰している。
回帰と言えるのは、しばらくWordのほうばかり使っていた時期もあるからなのであるが、そもそもワープロ専用機からの乗り換え組である自分には、パソコンを使うようになって感覚的に類似していて使いやすかったのは一太郎であるから、今は少し時間をおいてその懐かしさと伝統のようなものを感じつつ文書を作成するためにそういう選択をしている。
単純に言うと、ATOKと組み合わせて日本語をどう取り扱うかということが考えられてそれに便利な機能が付加されているのが一太郎のほうである。同様のことはWordでも実現できなくもないが、どうにもソフトウエアの提供側のこだわりが感じられず、蔑ろにされているような気さえ受ける。
日本語文書の作成の文化的背景に配慮がある一太郎のほうが、今の自分にとっては使いやすいのである。
日本語入力システムはATOKである。たまにGoogle日本語入力も使うが、MS-IMEはほぼ使わない。ATOKは設定項目が多く、これもテキストエディタ同様に自分の好みにカスタマイズできるほか、辞書の組み合わせなども機能が充実していて、少なくともMS-IMEに比較して変換でイライラさせられる感覚が無い。
ハードウエア的な環境でいうと、パソコンはWindowsである。これは、最も一般的な選択であると思うがWZ EDITORや一太郎がきちんと動作する環境であるからという事も出来る。ハードウエア・ソフトウエアとも選択肢が多いので、基本的には今後もそれ以外の環境はあり得ない。
メインのパソコンにおいては、モニタは既に事業が終了している三菱の23インチの液晶モニターを使っている。プレミアムな機能はほとんどないスタンダードな液晶モニターであるが、大きさがそれだけあるということで画面が広く使えるところは重宝している。
テキストエディタの画面は、1行40字表示(半角で80字)を標準としている。これは、最初に使っていたワープロ専用機のデフォルトの字数でもあって、行数から書いた分量を算定するのにも都合が良いので、あえて文字数をしていしてそうしている。
23インチフルHDの液晶だと行数も40行以上表示できるので書いている部分の前後を参照しながら書けるという部分ではそのくらいのモニターの大きさがあっても良いのだ。
キーボードはリアルフォースである。
色々試したが、自分としてはこれが一番使いやすい。キータッチの感触が何とも言えずに良いのである。Cherry社の各種スイッチを採用したメカニカルキーボードも良く、特に赤軸の感触が好きである。そういうキーボードの交換の選択肢がいくつかあるので、時々切り替えて使ったりもする。
テンキーはあまり使わないのでテンキーレスのタイプで、キー配列はASCII配列。前述ATOKやGoogle日本語入力と組み合わせて日本語入力の配列は通常のローマ字ではなく自分独自のAOUR配列をもう7年かそれ以上使っている。
だいたいそんなところであるが、スマホやタブレットの普及のためにPCの需要が落ち込んできているのは少し不安要素である。今すぐどうこうではないとしても。